内容説明
思春期や青年期になると親や周囲の人は、子どもたちに細やかにかかわることをやめ放任しがちです。そのため、友達関係や学校でのトラブルや葛藤に、どのように向きあい解決したらいいかという生きるためのソーシャルスキルを子どもたちは学べなくなっています。この本は、中高生を対象に、学校生活に必要な、生きる力の土台となるソーシャルスキルをターゲットにし、子どもたちが意欲的に学べる授業を提案しています。特に、昨今の問題行動を引き起こす背景で取りあげられるスマホやネットに対応するスキルの他、怒りなどの「感情」をマネジメントできるようなスキルも含めています。
目次
1章 スマホ時代の子どもたちに育てたいソーシャルスキルとは(ソーシャルスキルとは?;なぜソーシャルスキルが必要か;現代の中学生・高校生に必要なソーシャルスキル 子どもの心に寄り添って;ソーシャルスキルをどのように学習するか ソーシャルスキル・トレーニング(SST)の実践に向けて
簡単にできる学校への導入 年間カリキュラムと授業のポイント
ソーシャルスキルの向上と学校危機の予防 ほか)
2章 これだけは、徹底したいターゲットスキル(あいさつのスキル―人の心と心をつなぐ架け橋に;自己紹介のスキル―初対面でも仲よくなれるきっかけを;コミュニケーションのスキル:話すスキル―伝えよう、心から;コミュニケーションのスキル:聴くスキル―相手に関心をもって;感情を理解するスキル―複雑な感情に気づく ほか)
著者等紹介
渡辺弥生[ワタナベヤヨイ]
法政大学文学部心理学科教授。法政大学大学院ライフスキル教育研究所所長。教育学博士。専攻:発達心理学、発達臨床心理学、学校心理学
原田恵理子[ハラダエリコ]
東京情報大学総合情報学部総合情報学科准教授。教職・学芸員課程。心理学博士。専攻:学校臨床心理学、発達臨床心理学、学校心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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