内容説明
「どの生徒にもやさしい授業」というのは、生徒一人ひとりがそれぞれに目的意識をもって学びに参加できるような環境が整っているということです。だれにでもわかる、だれにでもできる、ということの解釈を誤り、安易に授業のレベルを下げてしまっては、教科教育の責任が果たせません。質の高い授業を行うためにこそ、ユニバーサルデザインを取り入れていく必要があります。
目次
1 ユニバーサルデザインと個に対する支援でつくる授業(ユニバーサルデザインの授業づくり;個に対する支援)
2 まずはここから!数学授業のユニバーサルデザインのポイント(板書のポイント;ノート指導のポイント ほか)
3 気になる生徒も巻き込む!全員参加の授業づくりの工夫(「解ける」より「参加できる」導入;教科書を教える授業づくり ほか)
4 気になる生徒のために!個への支援の工夫(言葉の処理を間違えやすい生徒への支援の工夫;多動傾向の生徒への支援の工夫 ほか)
5 ちょっと待った!授業の“当たり前”に潜む落とし穴(文房具をそろえる;問題解決型の授業の組み立て ほか)
著者等紹介
下村治[シモムラオサム]
1970年千葉県生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業。私立中高教諭、進学塾専任講師を経て、横浜市の公立中学校で通級指導教室を担当。その後、横浜国立大学教育人間科学部臨時教員養成課程特別支援教育コーディネーターコースを修了し、現在も通級指導教室で指導にあたる。支援センター機能を担当し、特別支援教育の視点を生かした授業づくりについて、地域の小中学校や他市からの講演依頼にも応じている。日本数学教育学会『数学教育』編集部常任幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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