内容説明
国際化・情報化社会の進展にともなって、国語科に何が期待されているかということを考えるとき、従来のように文学教材偏重の教育では無理があり、しかも、現代社会においては、娯楽が多様化して、文学という言語文化が相対的に衰退している。文学教材の読解領域の指導内容と指導時数の削減は時代の趨勢である。本書では、その中で、これまでの詳細な読解指導を超える授業、豊かな読みの力を育成する授業を生み出す必要を論じている。
目次
序論 言語技術教育は文学教育と対立するか
第1章 文学教材で何を教えるか―「教材内容」「教科内容」「教育内容」の区別
第2章 言語技術教育の観点から文学の授業の「教科内容」を精選する
第3章 言語技術教育の系譜と展開
第4章 文学教育と結合しない言語技術教育の検討
第5章 言語技術教育を意識しない文学教育の検討
第6章 「教科内容」の精選をめざす教材研究
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