目次
第1話 そして誰も論理的でなくなった―シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』
第2話 逆説は通念に寄生する―ラ・ロシュフコー『マクシム』
第3話 心の弱さと議論法―ドストエフスキー『罪と罰』
第4話 自己欺瞞の文法的特徴―中島敦『山月記』
第5話 屁理屈で取り戻した青春―伊藤整『青春について』
補 議論の型と論者の思想の関係について―R・ウィーバーの修辞理論の検討
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Saiid al-Halawi
6
修辞学的テクニックの解説本。『ジュリアスシーザー』は最近読んだ新潮の福田訳を底本に据えていてくれてるので、タイムリーで分かりやすかった。「だいぶ以前から気づいていたことなのであるが、レトリックを研究すると、品性が下劣になる。」(p.212 あとがき)2012/12/31
ロク=デモス・ナオ
0
シェークスピアの『ジュリアス・シーザー』の分析がおもしろかった。(けど、これ他の著作でも扱ってた気もする。)いい加減元ネタのほう(リチャード・ウィーバーとか)を読みたい。2012/09/09
dvoix
0
逆説の定義について触れたところが特におもしろかった。2009/08/27