内容説明
子どもたちのさまざまな問題行動の背景には、いやな気持ち、怒りや悲しみや不安や恐怖・疲労感などのネガディヴな感情がある。子どもたちはコミュニケーションの中で豊かな感情をはぐくみ、「感情のコントロール」も学ぶ。子どもたちにとって、自分を理解してくれる教師との出会いは大きな力になる。本書を読むことを通して、子どもたちの感情を育てるための方向性をつかみ、子どもたちの現実にむきあっていく元気を回復し、教師という職業のすばらしさを感じてもらいたい。
目次
第1章 ある教室の風景から
第2章 子どもたちの感情を育てるということ(不快感情を安全に抱えられない子どもたちの姿;不快感情のコントロールをめぐる3つの誤解;感情の社会化というプロセス ほか)
第3章 「いじめ・不登校」その時教師にできること―田中先生といっしょに考える(子どもの感情によりそうための援助シート;このクラスの女の子たちの問題をめぐって;このクラスの男の子たちの問題をめぐって)
第4章 解説―子どもを守り育てるために(「子どもの感情によりそうための援助シート」の意味;いじめ問題への視座;子どもの問題と学級システム ほか)
著者等紹介
大河原美以[オオカワラミイ]
東京学芸大学教授・臨床心理士。1982年東北大学文学部哲学科卒業。児童福祉施設の児童指導員として勤務の後、1993年筑波大学大学院修士課程教育研究科修了。精神科思春期外来、教育センターなどの非常勤相談員を経て、1997年東京学芸大学助教授、2007年4月より現職。専門は子どもの心理療法・家族療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こばまゆ
有智 麻耶