目次
1章 クラスがまとまる!うまくいく!知っておきたい「ヒドゥンカリキュラム」(「ヒドゥンカリキュラム」とは何か;ヒドゥンカリキュラムが教育を決定づける;自分の個性に合わせたヒドゥンカリキュラムをつくろう ほか)
2章 トラブルを防ぐ!対応する!目的別・実例でわかるヒドゥンカリキュラム(学級経営 学級がなんだかぎすぎすしている―学級にプラスの風を送るヒドゥンカリキュラム10;個別対応 学級に気になる子どもがいる―気になるあの子を包み込むヒドゥンカリキュラム10;授業づくり 聴くことに集中できない―聴く子どもが増えるヒドゥンカリキュラム10 ほか)
3章 ヒドゥンカリキュラムを使いこなすには(若いうちに身に付けたい仕事観;若手だからこそできること、できないこと;困ったときは、どうしたらいいの? ほか)
著者等紹介
多賀一郎[タガイチロウ]
神戸大学附属住吉小学校を経て私立小学校に長年勤務。現在、追手門学院小学校講師。専門は国語教育。神戸で親塾を開講して、保護者教育に力を注いでいる。また、教師塾やセミナー等で、教師が育つ手助けをしている。絵本を通して心を育てることもライフワークとして、各地で絵本を読む活動もしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gatsby
13
お隣の小学校の先生の本。教育の素晴らしさは、教員が教えたと思っていないことまで生徒が学んでしまうことなのだが、それは当然「いいこと」を前提としているわけで、直接教えていないのに学んでほしくないことを学んでしまう恐ろしさもある。若い頃はそういうことが理解できずに過ごしてしまっていたが、経験を積めば、この本に書かれていることにはほぼ納得がいく。教育現場で個々の先生方の指導内容や基準を合わせるのも、このヒドゥンカリキュラムを意識してのことである。若いうちにこういうことを理解しておくと、いい先生になれるだろう。2014/03/08
Aka
4
ヒドゥンカリキュラム=隠れたカリキュラム。表紙に書いてある「(ベテランと)同じことをしているのに、うまくいかないのはなぜ?」という問いはたびたび自分がぶつかるもの。この仕事をする上で土台となる、基本的かつ重要なヒドゥンカリキュラムが分かりやすくまとめられている。まず、読む時間が無いけれど内容が気になったので、目次だけ見た。目次だけでも次の日に3つくらい意識できた。全部読み切った今、一気に全てはできないけれど、できそうなことや特にできていないところは意識的にやってみたい。時々読み返したい一冊。2021/09/26
くじらぐも
4
読みやすかったです。若い教師におすすめ。「普通の生活をする」私は、これができていません。世の中のはことが分かり、子どもの興味があることを知っていること、そして、元気で笑って子どもの前に立つことは大切ですね。上手くいっていないと感じたときに読むといいかも。読むのに時間はかかりません。2015/01/18
epitaph3
4
この本こそ、若手は読むべきだろう。教師の思わぬ行為が、子どもに密かに情報を与え続ける、子どもが教師を判断する材料としていく。教師の姿勢を訴えてくる貴重な一冊。いいか!若手は必ず、読んだほうがいい!2014/02/01
家主
2
62B ベテランと同じ方法を若手が試してもうまくいかない理由がわかりやすく述べられていた。ベテランは経験や直感で、意識せずともヒドゥンカリキュラムを駆使しているのだと思うが、それを一つ一つ文章化できたのはすごいことだと思う。後半はそれってヒドゥンカリキュラムって言える?ただの教育論じゃないの?と思う部分もあったが、前半はイメージしやすい項目ばかりだった。自分は一番大事なのは笑顔だと感じた。優れた実践家は皆笑顔が素敵というのは、間違いないと思う。笑いの質を見抜くという話も興味深かった。2019/09/20