内容説明
この本には、三つの心理学的概説―類人猿の行動、原始人の行動、子どもの行動に関する概説が集録されている。この三つの概説はすべてひとつの理念―発達という理念によって統一されている。すべてこれらは猿から文化的人間への心理的進化の過程を図式的に示すことを目的としている。
目次
第1章 類人猿の行動(行動の発達における三つの段階;ケーラーの実験;構造の法則と猿の行動;労働活動の心理学的前提としての道具の使用)
第2章 原始人とその行動(心理発達の三つの段階;生物学的タイプとしての原始人;原始人の記憶;原始人の数操作;原始的行動)
第3章 子どもとその行動(成人の心理への接近;幼児とその世界;原始的な知覚;原始的な思考;道具の獲得;特殊機能の文化的発達;子どもの文化的発達の段階)