内容説明
見るためには視力も必要ですが、目の機能や脳機能とのかかわり、複雑な情報処理が正確にすばやく行われる必要があります。そこで、本書では、視力に問題がない子どもたちを含め、さまざまな「見えにくさ」のある子どもに対応した支援を広げたいと企画されました。「見る力が弱い子ども」を理解して支援を行うために必要な理論から実践までの幅広い内容をまとめました。コラムでは、視覚発達支援にかかわる専門的な最新研究についても紹介しています。
目次
1章 視機能と視覚情報処理の役割とその理解
2章 学習の土台となる知覚・認知機能
3章 つまずきの背景にある「見る力」の問題
4章 アセスメント
5章 環境調整と視覚発達支援
6章 見る力が弱い児童への学習指導
7章 事例紹介―見る力のアセスメントと支援の実際
著者等紹介
玉井浩[タマイヒロシ]
大阪医科大学大学院卒業。米国オハイオ州立大学内科、サール薬品研究所にて活性酸素/フリーラジカルの研究に従事する。専門領域は小児神経学、ビタミン学、栄養学。外来では発達障害、染色体異常、先天代謝異常、てんかんなどの子どもを中心に診療している。現在、大阪医科大学小児科教授。小児科専門医、小児神経専門医、医学博士
奥村智人[オクムラトモヒト]
キクチ眼鏡専門学校卒業後、米国パシフィック大学オプトメトリー学部にて視機能の知識を深めるとともに、視機能と子どもの学習の関係について研究し、子どもの視機能評価およびビジョントレーニングの臨床研究を積む。現在、大阪医科大学LDセンターで子どもの視機能評価とトレーニングについて実践および研究を行う。AAO認定オプトメトリスト(FAAO)
若宮英司[ワカミヤエイジ]
大阪医科大学大学院卒業。小児科医として一般小児科、小字神経領域の臨床経験を積む。専門分野は小児の発達障害で、特に学習障害、言語障害について興味をもち、発達障害の専門クリニックを担当するかたわら、その障害認知についての研究を行っている。現在、藍野大学医療保健学部看護学科教授。小児科専門医、小児神経科医、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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