内容説明
アボッツホルムの学校は国際的な広がりをもつ新教育運動の発端となった新学校であり、セシル・レディはその設立者として知られている。本書の第1部ではこのアボッツホルムの学校を、単にレディの学校、またはよく知られているように田園教育舎系の学校の1つとしての側面からのみを考察するということにとどめず、イギリスにおける新学校の一つとして、設立されたその時代背景とともに、学校の性格を検討していこうと心がけたつもりである。また、本書の第2部はこれまで広く紹介されていながら翻訳されていなかった「アボッツホルム」を訳出したものである。
目次
第1部 セシル・レディの生涯と新教育(レディの生い立ち;レディを取り巻く人々;アボッツホルムの設立;アボッツホルムの学校;イギリスにおける新学校)
第2部 アボッツホルム校(パイオニア・スクール;同窓会の設立;アボッツホルム小史;オックスフォードとエジンバラの比較;趣意書の改訂;王立委員会への回答;1894‐5年度アボッツホルム小史;新校舎)