内容説明
教育改革の方向を具体的な形で示したのが、「総合的な学習」である。総合的な学習には、さまざまな批判が寄せられているようであるが、この指導領域の創設は、時代・社会の進展の要求にもとづく必然的ななりゆきであった。もちろん、これからの実践を通してその改革、改善を図るべきは、言うまでもないことである。本書のテーマは、このような問題意識に立ち、総合的な学習に視点を置いて、学校教育・国語教育の表現力に焦点を合わせて照射し、これからの教育のあり方を追究するところにある。
目次
1 総合的な学習が求めている表現力(総合的な学習が目指す学力;総合的な学習と構想力;総合的な学習が求めている表現力 ほか)
2 学校教育に期待されている表現力(学校生活における表現力;問題解決力としての表現力;コミュニケーション能力としての表現力 ほか)
3 国語教育が求められている表現力(国語科において育成される表現力と総合的な学習;「伝え合い」機能を生かした「話すこと・聞くこと」の力;論理的批判的思考力を軸とした表現力 ほか)