内容説明
道徳教材は自作が一番と思っている教師の強い味方。道徳で扱う「生命の尊重」ってどんなネタを持ってくる?パッと思い浮かぶのは「いじめ」ではないだろうか。河田氏は、遺伝子の設計図で授業を組立てた。いったいこれって道徳?映像と活字で授業分析したコメンテーターの辛口意見の数々から授業ヒントてんこ盛り。
目次
1 学習指導案:3年道徳「生命の尊重」
2 3年道徳「生命の尊重」45分の全授業記録(お腹の中のイキモノは何?;「ひええ、人間だ!人間の赤ちゃんだ」;ここで「ノートに書いた感想」を発表させる;遺伝子にたどりつく!!;爪も設計図にあるの?!;鳥にたどりついた!;地球にはたくさんの生物がいるのだ!;人間のしてきたことは)
3 3年道徳「生命の尊重」の授業分析(生命の多様性より精緻さに重点をおいた方がよかったのでは?―「スキル」を教えること、および子どもが学んだことについて;子どもの発言から、分析の視点や方法を考察すると…;生命観に驕りがなかったか?;さすがの授業技術!だけどこれって理科では?;「生きてるだけで丸もうけ」といえれば;さすが!バランスがよい“生き方の姿勢と方法”―感情的だけでなく本質的に追及する道徳授業;子どもとのやりとりのうまさと「道徳臭さ」を感じさせない授業)
4 向山洋一授業解説介入セミナーより再録―向山洋一が「河田孝文の授業」を論評する(生物多様性=絶滅危惧種じゃない!;原実践者は誰か;動画がいいか?絵がいいか?;子どもの名前を覚えてくる―当たり前でどれだけ大変か;河田氏の発問を予想してみる;指導案を変える教師の技量;身近な動物も絶滅危惧種あり)
5 授業者の自己分析 飛び込み授業は、学級づくり1週間分を45分に圧縮している