感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
atamura
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我が国の統計行政に関する22の文章を集めた読み物。筆者は、昭和37年(1962年)総理府入府、平成4年(1992年)から総務庁統計局長(組織名はいずれも当時)であり、内容も自ずとその在任期間の話が多い。事業所・企業統計調査や住宅・土地統計調査の変遷など先人の苦労に思いを馳せながら歴史を知ることができる。統計調査における地方公共団体との連携や広報の重要性と効果、消費統計に関する批判への反論、統計における国際貢献の意義など、今なお新鮮味を失わない内容もあって、本書の題名から想像するよりも格段におもしろい。2014/11/22