内容説明
太平洋時代の基幹通信ネットワークは何か?今日世界経済の主舞台が太平洋諸国へと急速に傾斜してきている。資源に乏しい日本の繁栄は、60年代から活発化した通信ネットワーク、特に、衛星通信による展開に支えられてきたところが大であるが、光海底ケーブルの実用化を契機に、既存の国際通信ネットワークの構造調整が予見される。情報通信の南北問題解決のために日本は光海底ケーブルで貢献できる。光海底ケーブルの技術革新を契機に、世界の通信構造が変わりつつある。開発途上国を視点に、日本の貢献の道を探る。情報通信に関心をもつ人の必携マニュアル。
目次
第1章 海底ケーブル一般事情(海底ケーブルの開発・建設の歴史;海底ケーブル技術;海底ケーブル網の現状;通信メディアとしての海底ケーブルの動向;海底ケーブル建設・保守体制)
第2章 海底ケーブル分野の国際協力(海底ケーブル・システムおよびプロジェクトの特徴;海底ケーブル分野における開発途上国等の動向;海底ケーブル分野の国際協力における欧米諸国の動向;海底ケーブル分野における我が国の国際協力)
第3章 提言
第4章 研究会の概要
付録 海底ケーブル年表