文春学藝ライブラリー 雑英 34<br> 河東碧梧桐―表現の永続革命

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文春学藝ライブラリー 雑英 34
河東碧梧桐―表現の永続革命

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168131073
  • NDC分類 911.36
  • Cコード C0195

出版社内容情報

上野千鶴子氏激賞! 「世界最短詩型である俳句は、日本語と格闘せずには表現たりえない。本書は『表現の革命』を論じて、真に革命的な日本語表現論だ」

内容説明

正岡子規の後継者と目されながら、高浜虚子の陰に隠れ、歴史から抹殺された俳人・河東碧梧桐(1873‐1937)。「有季定型」の枠にとどまることなく俳句革新の運動を続け、さらには書にも数多くの傑作を残した、その巨大な足跡を掘り起こす画期的評伝。

目次

第1章 俳句第二芸術論―赤い椿白い椿と落ちにけり
第2章 子規と碧梧桐―師を追うて霧晴るゝ大河渡らばや
第3章 三千里の旅へ―鳥渡る博物館の林かな
第4章 新傾向俳句の誕生―思はずもヒヨコ生れぬ冬薔薇
第5章 龍眠帖と龍眠会―鮎活けて朝見んを又た灯ともしぬ
第6章 碧梧桐と虚子―虚子といふ友ありけりや冬瓜汁
第7章 無中心論の展開―相撲乗せし便船のなど時化となり
第8章 登山家・碧梧桐―立山は手届く爪殺ぎの雪
第9章 『八年間』の麗姿―ローマの花ミモーザの花其花を手に
第10章 関東大震災の記録―松葉牡丹のむき出しな茎がよれて倒れて
第11章 新切字の探索―汐のよい船脚を瀬戸の〓は〓づれ
第12章 ルビ付俳句の意義―虎猫友猫なうて来る鼻声鼻黒が痩せて腰骨
第13章 碧梧桐死す―金襴帯かゝやくをあやに解きつ巻き巻き解きつ

著者等紹介

石川九楊[イシカワキュウヨウ]
1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、文字文明研究所所長を経て、同大名誉教授。1990年発刊の『書の終焉 近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞を受賞。2002年『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文化賞、2009年『近代書史』(名古屋大学出版会)で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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