出版社内容情報
トナカイ遊牧民からイスラム教徒まで、シベリア辺境の地に根を張って、今をしたたかに生きる強靭な人々を訪ね歩いた稀有な記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2022/11/07
eremail
1
最果ての地シベリア、文明から、国家から、最も遠い辺境。しかも圧倒的な面積のなかで幾多の民族が万華鏡のようにちりばめられて生活を営んでいる。何が幸せなのか、考えさせられる一冊である。 2023/09/17
司
1
「現代」とはかけ離れて生きている人々。ロシアに住んでいてもロシアと隔絶しているような彼らにも今の戦争は影響しているのかふと気にかかる。2023/08/09
mfmf
0
作中ではシベリアのなかのロシアと表現されているが、シベリアの本当の(?)姿が描かれている。シベリアに住むイスラム教徒や仏教徒、タタール人をはじめ多様な人々が登場する。知らないロシア(シベリア)の姿が多く登場し、非常に興味深いレポとなっている。一方、作中では都会との対比として牧歌的な(というよりも原始的な)田舎の死生観が描かれているが、こちらはやや陳腐。2024/11/13
おこめ
0
面白かった。シベリア各地の住民、とくに外界との接触を絶っている古儀式派の集落の住民の話が興味深い。それ以外の宗教事情も驚くことばかり。カトリック、プロテスタント、イスラム教、ユダヤ教、仏教の混在。多言語と多民族。物理的な距離があって、果てしない自然があって、現代的な消費とも距離があれば共同体を作っていけるのかしら。シベリアに思いを馳せながらまったり読みました。2023/12/12