文春学藝ライブラリー 歴史 38<br> 名門譜代大名・酒井忠挙の奮闘

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文春学藝ライブラリー 歴史 38
名門譜代大名・酒井忠挙の奮闘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130861
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

四代将軍徳川家綱の大老・酒井忠清の嫡男、忠挙。将来を約束されたはずの彼の人生は、父の失脚で、突如暗転する。家格の降格、親族の不祥事、期待した嫡男の早世…。度重なる苦難に抗い、家の存続に奔走、時に喜び、時に悩みながらも、生涯忠勤に励んだ、ある御曹司の等身大の実像に迫る。

目次

はじめに―運命に翻弄される酒井忠挙
第1章 徳川綱吉政権と酒井忠挙(酒井忠挙の栄光と挫折;酒井忠挙と柳沢吉保;酒井忠挙の「大留守居」就任)
第2章 酒井家一門の長として(嫁の実家の御家騒動―小笠原長胤の不行跡;弟酒井忠寛の死とその後;姉小路家をめぐる人々)
第3章 綱吉から吉宗政権へ(酒井雅楽頭家の御曹司をめぐって;酒井忠挙、綱吉政治に物申す)
おわりに―受け継がれた酒井忠挙の思い
補論 酒井忠挙の妹・長姫の憂鬱

著者等紹介

福留真紀[フクトメマキ]
1973(昭和48)年東京都生まれ。東京女子大学文理学部卒業。お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。博士(人文科学)。日本学術振興会特別研究員、長崎大学准教授などを経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。専門は日本近世政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nagoyan

10
優。「下馬将軍」酒井忠清の息子忠挙から見る江戸幕府と大名たちの生態。忠挙は、若くして、幕府有数の名門の子弟として江戸殿中にデビューする。が、父忠清の失脚に伴い不遇を託つことになる。しかし、柳沢吉保と姻戚関係を結び、自身が幕政に直接預かる機会は少なかったものの、酒井雅樂頭家、酒井一門のために陰に日向に活躍する。吉宗時代には将軍に直接意見を伝えることができるような立場となった。酒井家の遠祖は徳川家と繋がる名門であるが、三河譜代として忠挙はひたすら「かけ走りの御奉公」に誇りをもっていた。著者の愛情溢れる評伝。2020/06/11

穀雨

6
酒井忠挙は「下馬将軍」の異名を取った大老・酒井忠清の子。その御曹司として、さぞ順風満帆の生涯だったのだろうとイメージしがちだが、そうでもないというのが本書の主張で、つくづく人の世はわからないと思ってしまった。忠挙を取り巻く姻戚関係が複雑で、系図類は充実していたものの、なお足りないところを自分でメモしながら読んだ。2024/05/17

アメヲトコ

6
大老・酒井忠清の嫡子として生まれるも、越後騒動の影響で政治の表舞台から遠ざけられ、雌伏を余儀なくされながらも名門のプライドを保って綱吉から吉宗までの時代を生き抜いた酒井忠挙の評伝。プライドが高く真面目なあまり、ライバルの悪口を関係の深い柳沢吉保に手紙で吹き込みまくったりするのはやや引きますが、これも人間らしさか。著者の思い入れが伝わってくる一冊です。2020/12/23

若黎

1
大老酒井忠清家のその後のことは気にかけたことはなかったが。。。こうやって読んでみると、譜代大名といえど、あちこち根回し、気配り、手続きの確認など、現代とやってることは変わらないんだなあ、と思う。2020/04/19

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