文春学藝ライブラリー
漱石の漢詩

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130670
  • NDC分類 919.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「幼少期は英語より漢学が好きだった」と語る漱石。未だ色あせないその漢詩の世界の魅力を、杜甫や王維と比較しながら縦横に論ずる。没後百年、文豪・漱石が遺した「もう一つの世界」



「幼少期は英語より漢学が好きだった」と語る漱石。未だ色あせないその漢詩の世界の魅力を、杜甫や王維と比較しながら縦横に論ずる。かの吉川幸次郎氏に先駆けた漱石研究の金字塔!(解説・齋藤希史)

【目次】

?部

漱石漢詩の展開

少年時代と漢文学/第一期――洋行以前/第二期――修善寺大患時代/第三期――南画趣味時代/第四期――『明暗』時代

漱石漢詩と則天去私

漱石漢詩の「美人」――嫂との不倫説に関連して

漱石漢詩注釈上の疑義

?部

漱石と良寛

漱石と陶淵明

漱石と王維

漱石と杜甫

漱石と寒山

漱石と高青邱

和田 利男[ワダ トシオ]

内容説明

元来僕は漢学が好きで随分興味を有つて漢籍は沢山読んだものである―少年期から漢籍に親しんだ漱石は、英文学でなく漢文学で身を立てようとまで考えていた。その漱石漢詩をつぶさに吟味しつつ、杜甫や李白など唐代の漢詩人の影響を考える。吉川幸次郎の漱石研究に先んじた斯界の第一人者による決定版!

目次

1(漱石漢詩の展開;漱石漢詩と則天去私;漱石漢詩の「美人」―嫂との不倫説に関連して;漱石漢詩注釈上の疑義)
2(漱石と良寛;漱石と陶淵明;漱石と王維;漱石と杜甫;漱石と寒山;漱石と高青邱)

著者等紹介

和田利男[ワダトシオ]
明治37年栃木市生まれ。慶応義塾を経て大東文化学院で漢文学を専攻。滋賀師範学校教授、群馬大学教授などを歴任。自らの文学的創作活動の傍ら、深く傾倒していた漱石・子規・賢治を新しい角度から照射して、草分けとなる研究著述を行った。平成8年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

79
漢詩の好きな(でも白文は読めない)小生、漱石の漢詩に予てより関心があり、書店で、「漱石 漢詩」で検索して本書を発掘。装丁が地味だが、帯に漱石の写真と共に、「吾輩は小説よりも、漢文学で身を立てたかったのである」というキャッチ―な言葉。 2022/11/01

Timothy

7
白文と書き下し文が掲載され、訳文にあたる「大意」は章によって載っていたり省かれていたりする。振り仮名や語注の入れ方などからしても、著者が私よりも漢文学に親しんでいる人物を読者として想定しているのは明らかだったが、鉛筆を片手にどうにか齧り付いていった。漱石の詩を時系列順に概観した後、江藤淳が主張する漱石と嫂の不倫説に反駁するのだが、ここで紹介される正岡子規とのやりとりに友人同士軽口を叩き合う様子を垣間見られて面白かった。2021/03/03

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