出版社内容情報
ナポレオン戦争後のフランス、第一次世界大戦後のドイツ、大東亜戦争後の日本。三者を比較検証しながら「戦後の克服」を問う労作。
なぜ「戦後の克服」ができないのか?
ナポレオン戦争後のフランス、第一次世界大戦後のドイツ、大東亜戦争後の日本。三者を比較検証しながら「戦後の克服」を問う労作。
内容説明
昭和二十年夏、敗戦。以降、国内議論を二分してきた「戦後処理」問題だが、そこには世界的視点が欠けていた。ナポレオン戦争後のフランス、第一次大戦後のドイツのケースを検証することで見えてきた問題の本質とは何か?日本の戦後のあり方を考える上での記念碑的著作。
目次
第1部 ナポレオン戦争とその敗者フランスの戦後(ナポレオン戦争の新しさ;戦後処理の貴族的伝統;正統性の不在;堕落の開始=一九世紀)
第2部 第一次世界大戦とその敗者ドイツの戦後(大衆の欲した戦争;国家総力戦の破局;史上最悪の戦後?;ワイマール版・戦後の克服)
第3部 大東亜戦争とその敗者日本の戦後(正戦論の陥穽;日本の近代戦争の本質;共存か対決か;真珠湾とポツダムの間;第三の戦後=思想改造)
勝者のジレンマと勝敗の収支決算
著者等紹介
入江隆則[イリエタカノリ]
1935(昭和10)年神奈川県生まれ。京都大学文学部英文学科卒業、東京都立大学大学院修了。岩波映画社員、明治大学教授、ロンドン大学東洋・アフリカ学部客員研究員などを歴任。現在、明治大学名誉教授。1972年に発表した『幻想のかなたに』で文壇に登場し、同書は第4回亀井勝一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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