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文春学藝ライブラリー
敗者の戦後

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130571
  • NDC分類 209.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ナポレオン戦争後のフランス、第一次世界大戦後のドイツ、大東亜戦争後の日本。三者を比較検証しながら「戦後の克服」を問う労作。

なぜ「戦後の克服」ができないのか?

ナポレオン戦争後のフランス、第一次世界大戦後のドイツ、大東亜戦争後の日本。三者を比較検証しながら「戦後の克服」を問う労作。

内容説明

昭和二十年夏、敗戦。以降、国内議論を二分してきた「戦後処理」問題だが、そこには世界的視点が欠けていた。ナポレオン戦争後のフランス、第一次大戦後のドイツのケースを検証することで見えてきた問題の本質とは何か?日本の戦後のあり方を考える上での記念碑的著作。

目次

第1部 ナポレオン戦争とその敗者フランスの戦後(ナポレオン戦争の新しさ;戦後処理の貴族的伝統;正統性の不在;堕落の開始=一九世紀)
第2部 第一次世界大戦とその敗者ドイツの戦後(大衆の欲した戦争;国家総力戦の破局;史上最悪の戦後?;ワイマール版・戦後の克服)
第3部 大東亜戦争とその敗者日本の戦後(正戦論の陥穽;日本の近代戦争の本質;共存か対決か;真珠湾とポツダムの間;第三の戦後=思想改造)
勝者のジレンマと勝敗の収支決算

著者等紹介

入江隆則[イリエタカノリ]
1935(昭和10)年神奈川県生まれ。京都大学文学部英文学科卒業、東京都立大学大学院修了。岩波映画社員、明治大学教授、ロンドン大学東洋・アフリカ学部客員研究員などを歴任。現在、明治大学名誉教授。1972年に発表した『幻想のかなたに』で文壇に登場し、同書は第4回亀井勝一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てっき

1
ナポレオン戦争後のフランス、WW1後のドイツ、そして明治維新から大東亜以後までの日本を比較し、その共通点と差異を見いだす一冊。著されたのは1988年と、多少前であり、また当時の(戦後)歴史観に異議を唱えるという視点から書かれており、その政治スタンスは右派なのは疑いようがない。しかしながら、単に大日本帝国を懐古する訳ではなく、良き点は良いとし、問題点は問題点として指摘している点は非常に好感が持てた。 また、軍事と政治との関係性についても多数の言及があり、政軍関係の研究書としても非常に有用。2020/01/31

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