出版社内容情報
山県有朋、伊藤博文、大隈重信、大久保利通、板垣退助、桂太郎、東條英機など、近代日本の大物政治家の素顔を名物記者が描ききる。
明治から昭和まで長年にわたり第一線で活躍した名物新聞記者が、山縣有朋、伊藤博文、大隈重信、大久保利通、板垣退助、桂太郎、東條英機など、戦前の大物政治家12人の生身の姿を容赦なく描く、痛快な人物評伝。生まれ育ちから、人としての器量、カネの出所、妻、妾、芸者などの女性関係まで、名物記者がすべてを丸裸にする!
内容説明
明治から昭和まで長年にわたり第一線で活躍した名物新聞記者が、原敬、伊藤博文、大隈重信、犬養毅、大久保利通、板垣退助、桂太郎など、戦前の大物政治家十二人の生身の姿を容赦なく描く、痛快な人物評伝。
目次
山縣有朋
星亨
原敬
伊藤博文
大隈重信
西園寺公望
加藤高明
犬養毅
大久保利通
板垣退助
桂太郎
東條英機
著者等紹介
阿部眞之助[アベシンノスケ]
1884(明治17)年‐1964(昭和39)年。ジャーナリスト、政治評論家。東京帝国大学文学部社会学科卒業。『東京日日新聞』主筆、NHK会長などを歴任。さらに「日本恐妻連盟」を組織し、総裁に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
筑紫の國造
8
タイトル通り近代日本の政治家の評伝が12編入っている。読み物としてみると、単純に非常に面白い。学者が政治家の公的活動(政治活動)を分析するのに対し、新聞記者出身の著者はどちらかというと個人的な面(性格・趣味・嗜好)に焦点を当てる。文章は巧みかつ毒があり、さすがベテラン記者、といった趣きがある。しかし物事を斜に構えて見る傾向があり、人間の行動をかなり捻くれて見ている。たしかに、英雄を礼賛だけするのも良くないが、著者みたいに裏を読んで悪くだけ解釈するのもやり過ぎだろう。欲望だけで動くほど、人間は単純ではない。2016/12/17
せいや
1
明治から昭和までの政治家の評伝。記者らしく読者にとって面白く読みやすく書かれているが、やや癖のある書き方。実際に本人を取材した経験があるので、リアリティが感じられた。2016/02/07
go
1
古本屋でなんか面白そうと思って買った本だが、期待通りだった。明治の政治家についてはあまり知らなかったが、これを読んで興味が湧いて、また一つ面白そうな分野が増えたという感じ。著者の文章はなんだかわからない軽さと言うかユーモアがあって好き。2020/04/04
ぽん教授(非実在系)
1
記者らしい観点なので、制度や法システム、経済政策などの側面の分析は薄かったり間違って(帝国憲法を抑圧的なものと見做すなど)いたりする。そういうところに注意さえすれば面白い。2020/02/20