出版社内容情報
戦後日本の迷走の原因はどこにあったのか? 抹殺すべきでない、日本人としてのアイデンティティーまで抹殺した愚を鋭く問う。
死んだ仲間は何のために戦ったのか? 戦後日本は戦争と敗戦から何かを学びえたのか? 真の愛国とは? 死を覚悟して生き残った戦中派が「日本人として生きる」ことの意味を問う。(解説・若松英輔)
(目次)
戦中派の死生観
戦後日本に欠落したもの
青年は何のために戦ったか
戦中の青年たちは何を読んだか
三島由紀夫の苦悩
「戦艦大和ノ最期」をめぐって
死者の身代わりの世代 ほか
内容説明
死んだ仲間は何のために戦ったのか?戦後日本は戦争と敗戦から何かを学びえたのか?真の愛国とは?死を覚悟して生き残った戦中派が「日本人として生きる」ことの意味を問う。
目次
1(戦中派の死生観;戦後日本に欠落したもの ほか)
2(死・愛・信仰;病床断想 ほか)
3(若者に兆す公への関心;あすへの話題 ほか)
4(ニューヨークの三島由紀夫;黒地のネクタイ ほか)
著者等紹介
吉田満[ヨシダミツル]
1923(大正12)年、東京に生まれる。昭和18年、東京大学法学部在学中学徒出陣で海軍に入隊、昭和20年、「大和」に乗り組み、沖縄特攻作戦に参加。日本銀行在職中、昭和54年9月、肝不全で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Theopotamos
1
当時の方の思い、考えなどは当時生きてこられた方にしか実体験として感じることができないが、それを少しでも感じられる一冊だと思います。今でも「戦前」、「戦後」という区切りで歴史が分けられているが、連続するものとして考えることも必要であるのではと思いました。2017/02/18
こぼこぼ
1
「戦艦大和ノ最期」を読み直さないとなぁ,と思っていた時に著者絶筆の表題作を含む論文集の復刊。昭和53年(1978年)発表の「戦後日本に欠落したもの」はストレートな問題提起で,現在も我々は混迷の中にいる,と言えるだろう。「戦艦大和~」を巡る小林秀雄のエピソードが何とも可愛らしい。2015/09/19