文春学藝ライブラリー
皇太子の窓

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  • サイズ 文庫判/ページ数 493p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130441
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0195

出版社内容情報

戦後まもなく、当時の皇太子(現在の天皇)の英語家庭教師となったヴァイニング夫人が、ともに過ごした日々を瑞々しく綴った回想録。

「あなたにお願いしたいのは、皇太子殿下のために、
今までよりももっと広い世界の見える扉を開いていただきたいということです」

終戦直後の昭和21年から4年間、当時の皇太子(いまの天皇陛下)の英語の家庭教師を務めた著者・ヴァイニング夫人が、ともに過ごした日々を語りつつ、窺い知れなかった皇室の姿を描き出し、ベストセラーとなった回想録。
作家として活躍し、絶対的平和主義を貫くエーカー教徒あであったヴァイニング夫人。
英語を通じて自由と正義と平和を学び、成長してゆく皇太子の姿を瑞々しい筆致で書き留め、占領下の日本人がいかに生き、新しい道をいかに切り開こうとしたか、マッカーサーや憲法成立過程にも触れながら克明に綴る。
日米の交流の窓となり、懸け橋となったヴァイニング夫人の人柄がにじむ、戦後70年の歩みを振り返るうえでも画期的な一冊。

内容説明

戦後まもなく、当時の皇太子(現在の天皇)の英語家庭教師となったヴァイニング夫人が、ともに過ごした日々を瑞々しく綴った回想録。皇太子の成長期であり、敗戦後の日本の姿が皇室の日常とともに描き出された歴史的な書。戦後の皇室に新たな風を吹き込んだ女性家庭教師が綴る歴史的回想録。

著者等紹介

ヴァイニング,エリザベス・グレイ[ヴァイニング,エリザベスグレイ] [Vining,Elizabeth Gray]
1902年‐1999年。アメリカ・フィラデルフィア生まれ。戦前は作家活動を行なっていたが、戦後の1946年に皇太子の家庭教師として来日(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫羊

6
当時の皇太子の家庭教師に選ばれたのが敬虔な理想主義者だったことに不思議な感動を覚えた。多くの面で皇室との親和性を感じる。2019/04/19

月式

5
1946年から1950年まで、皇太子昭仁親王(今上天皇)の家庭教師として来日したヴァイニング夫人の見た占領下の皇室、そして日本の姿の記録。当初、保守的な皇室の在り方に困惑しながらも次第に日本人の持つ美意識に魅せられていく様子が感動的。皇太子と新憲法について語り合う場面も印象的で彼女自身はいずれ日本人の手で修正・改正されて本当に大切なものが残ると望んでいたのに、1950年に勃発した朝鮮戦争に合わせてすぐさま憲法改正の手続きを踏まずに警察予備隊(現自衛隊)を組織させたGHQを強く批判しています。2019/02/02

tama

3
図書館本 安野光雅「少年時代」に紹介されていて。アメリカ人クェーカー教徒らしい真面目で思いやりがあり、思い込みも激しそうな文章だが「第4章 P53 私が日本へ参った第一の理由は、新憲法で国策遂行の具としての戦争を放棄したから。他の国々も日本の後からついて行かねばなりません」「あれからわずか5年しかたたない現在、アメリカの指導者たちが日本に再武装させようとしている。」いまやそれどころか我々自身が狂人を内閣トップに据えてしまい、法律によって国策として戦争することを認めようとしている。2015/07/28

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