文春学藝ライブラリー
現代家系論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130359
  • NDC分類 288.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

没後10年、ノンフィクション作家・本田靖春初の著書が復活! 美空ひばりから徳川家・皇族まで代表的日本人の一族の姿に迫る。

『不当逮捕』『誘拐』『警察回り』など、ノンフィクションの傑作を世に遺した本田靖春がこの世を去ったのは2004年12月。没後10年を迎え、本田靖春の原点となる作品が復活します。「文藝春秋」に1972年7月号から73年6月号にかけて連載された『現代家系論』です。
本田靖春初の著書であるこの作品は、12回の連載から10本の家系論を収録。美空ひばり、西園寺公一、湯川秀樹、美濃部亮吉、永野重雄ら日本を代表する政財界・芸能人の家族を、さらには徳川家、旧皇族といった日本のエスタブリッシュメントまでも取材し「日本の家系」を掘り下げていきます。
〈連載は「家系論」をかかげながら「論」をできるかぎり慎んでいる。読者がなり得ないのは「論者」ではなく、業としての「取材者」である。私は、果たせなかったかも知れないが、できるだけたしかな素材の運び手を任じた。〉
と、本田が「まえがき」で語るように、本田靖春の「取材者」としての姿がはっきりと浮かぶ作品です。
これまで単行本でしか刊行されておらず、長く版が切れていたために入手しにくかった「幻のノンフィクション作品」初の文庫化となります。

内容説明

現代の「新貴族」とは何か―。戦後の財閥解体、華族制度崩壊で基盤を失った人々がいた。戦後の混乱を切り抜け、高度経済成長とともに頂点に立った人々がいた。戦後を彩る十家族と日本人の肖像。没後十年、本田靖春の初期傑作。

目次

羽仁五郎一家
美濃部亮吉一家
鹿島守之助一家
湯川秀樹一家
永野重雄一家
西園寺公一一家
美空ひばり一家
徳川十一家族
武者小路実篤一家
旧皇族十一家族

著者等紹介

本田靖春[ホンダヤスハル]
1933(昭和8)年‐2004(平成16)年。旧朝鮮・京城生まれ。早稲田大学政治経済学部新聞学科卒業後、1955(昭和30)年読売新聞社入社。1971(昭和46)年読売新聞社退社。以後ノンフィクション作家として活躍する。著書に『誘拐』(文藝春秋読者賞、講談社出版文化賞)『不当逮捕』(講談社ノンフィクション賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

39
NHKの人気番組「ファミリーヒストリー」を観ていると思うのが、どんな家系にもドラマがあるという事。東京都知事の美濃部亮吉やゼネコン鹿島グループの鹿島守之助、ノーベル物理学賞の奴湯川秀樹などそれぞれ味があって面白い。個人的には徳川11家族と旧皇族11家族が興味深かった。明治維新や敗戦を機に人生が一変した人たちだ。家系の中には没落する者もいれば、大成している者もいる。これぞまさに人生。文藝春秋に連載された、本田靖春さんの初期の作品ですが、巧みな文章はこのころから健在ですね。2019/04/23

CTC

6
73年単行本初版(氏の初の単行本だそう)、初出は前年からの文藝春秋連載。現在は[文春学藝ライブラリー]に収録(15年2月初版)。江戸っ子とは三代続かないと名乗られないと云うけれど、「お家柄」というのは「資産、地位、声望、教養」を満たしつつも、「最低三代続き」であるものだそうな。本書は1970年代に隆盛していたり人の話題になった“家系”を、本田靖春氏が辿るもの。羽仁五郎一家、美濃部亮吉一家、、鹿島守之助、湯川秀樹、西園寺公一、徳川11家…といったラインナップには食指が全く動かなかったが…読ませる一冊だ、。2016/11/25

そーだ

0
前半の新たに名門となった人々にはほとんど興味がなくてつまらなかった。最初の人物に関しては学者と称するに値しない人物だし、まともな研究もせずにテレビにばかり出てる近頃のタレント学者のはしりのような人物で非常に嫌悪感が沸いた。後半の旧来の名門の人たちの方が良く知っている家系もあり、読んでて楽しかった。2016/08/26

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