出版社内容情報
「現実」「未来」「過去」「時間」「ロゴス」「イデア」といったギリシャ哲学の根本概念の発生と変遷を丹念に辿った記念碑的著作。
日本における西洋古典哲学研究の原点
「現実」「未来」「過去」「時間」「ロゴス」「イデア」といったギリシャ哲学の根本概念の発生と変遷を丹念に辿った記念碑的著作。
内容説明
ギリシャ哲学の徹底的な読解によって日本における西洋哲学研究の基礎をきずいた著者が、「現実」「未来」「過去」「時間」「ロゴス」「イデア」といった根本概念の発生と変遷をたどった代表作。半世紀の時を超え初の文庫化。
目次
現実―主としてπαρ`ον π´αθοcの意味における
未来
過去―記憶と歴史について
時間
ロゴス
ミソロゴス―主として言行一致の要求における
名目
イデア
著者等紹介
田中美知太郎[タナカミチタロウ]
1902年(明治35年)‐1985年(昭和60年)。哲学者、西洋古典学者。西田哲学隆盛の京都帝大でギリシア哲学を専攻し、波多野精一に師事。法政大学などで哲学とギリシア語を講ずるとともに、重厚な哲学論文や著書を発表。空襲で瀕死の大火傷を負ったが、奇蹟的に快復。戦後は京都大学に迎えられ、日本西洋古典学会を創設した。戦時中の国家主義の支配に同調しなかったのと同様に、戦後の国家否定の風潮にも同調せず、日本文化会議の理事長などを務め、ギリシア哲学研究だけでなく、5年にわたって『文藝春秋』の「巻頭随筆」を執筆するなど、保守系論客としても活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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