出版社内容情報
ナチス興亡の時代を背景に三人のアドルフの運命を国際的なスケールで描いた筆者畢生の大作、全五巻。ヒトラーの出生の秘密とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
66
止まらなくなり1、2巻に続いて読んだ。狂言回しの峠草平とゲシュタポのアセチレン・ランプの執念、さらに不死身なところが凄い。一方、日独のハーフ、アドルフ・カウフマンはさらにナチに染まっていくが、ユダヤ人の娘エリザの日本への亡命を手助けする。その日本に来たエリザに恋するユダヤ人アドルフ・カミルと、親友の二人のアドルフはまだつながっている。ヒトラー出生の秘密が書かれた文書によって、アドルフ・ヒトラーは悩み、関係する人たちには危険が迫るが、一方出会いが恋を生む。このストーリー展開が、さらに続きを読みたくさせる。2015/08/01
momogaga
34
読メ開始以前の既読本。#ポーランド侵攻 #ソ連スパイ・ゾルゲ
AICHAN
31
再読。ユダヤ人の血が混じっているアドルフ・ヒトラーと日独混血のアドルフ・カウフマンとユダヤ人のアドルフ・カミルの物語。脇役としてカウフマンの母親とゲシュタポに弟を殺されたジャーナリスト。ヒトラーの致命的秘密を知った母親とジャーナリスト。もうひとり、秘密を知った女がいた。カウフマンとカミルの恩師の女教師。女教師はその秘密をを証明する書類を掴み、カミルに託す。カミルの父親は同胞を救うためリトアニアに飛ぶが拘束されカウフマンに殺される。カウフマンはユダヤ人の女の子に恋をし、カミルのいる神戸に逃がす。2021/11/27
りえこ
20
どんどん読めてしまいます。人を殺すシーンは、とてもきついです。こんなことをさせらるなんて…2015/05/28
aloha0307
19
35年ぶりに再読 とある場面〜おなじ場所に住み、おなじものをたべながら殺し合う 正義とは正しいことをするのではなく、ただ相手を威圧するためのお題目…いつの時代も同じなのか…ウクライナを思うと深いため息&諦観が押し寄せてきます。2022/03/12