出版社内容情報
駄菓子屋、床屋など、懐かしい東京のお店とそこに暮らす家族の心温まる日々をやさしい筆致で描いたつげ義春夫人の絵日記を集大成
内容説明
大都会の片隅に生きる家族の恐ろしくも心楽しき日々。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
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つげ義春氏の夫人で、1999年に50代で亡くなっている。懐かしさを感じる絵文集で、つげ氏と谷内六郎氏の絵と似ている。幼い頃相当貧乏だった様で、それが独特の逞しさと明るさに現れている様だ。絵日記で、つげ氏の神経症が日増しに酷くなるくだりは、こちらも切ない気持ちになってしまった。そして、それにへこたれない強さには感心してしまった。2014/05/01
ぱーぷる・ばんぶー
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1999年に亡くなられたつげ義春夫人の1983年に出た絵日記。なんとなくつげの絵と似ているんだなあ。一人息子を抱え、つげが病気になってしまう中、だんだんと不安と焦燥が描かれていくのが心締め付けられる。カラーのいろいろなお店の絵が懐かしい。2009/11/07