出版社内容情報
【ミステリーランキング3冠】
米澤穂信、初の警察×本格ミステリーがついに文庫化!
【内容紹介】
群馬県警捜査第一課の葛警部は、上司にも部下にも煙たがられる存在だ。
だが、葛の捜査能力を疑う者は一人もいない。
連続放火、見つからぬ凶器、遺棄されたバラバラ死体、不可解な立てこもり――
難事件の奥に潜む真実を、葛警部だけが見抜く。
ミステリランキング三冠に輝いた、警察×本格ミステリの金字塔。
解説・有栖川有栖
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
73
めっちゃ読み応えのある本格ミステリでした。群馬県警捜査第一課の葛警部が主人公であり、真面目かつ実直なその性格から、読んでいるこちら側も背筋を正してしまうような迫力がありました。警察組織の描き方にリアリティがあり、刑事モノとしての満足度もめちゃくちゃ高かったです。もちろんミステリとしてどのエピソードも秀逸で、『命の恩』は巧妙に隠された真相にひどく驚かされました。驚いたといえば殺人に用いられた凶器の行方を追う『崖の下』の真相も凄まじく、そんなのあり得るの!?という感じでした。犯人の執念や恐るべし……。2026/09/06
森オサム
63
年末ミステリランキング三冠の本格ミステリ×警察小説。これはめちゃくちゃ面白かった。と言うか色々好みでした。本格ミステリとして意外な真相が明らかになった後、振りかえれば伏線がキッチリとしているのが良い。警察内部の力関係がちょいちょい出て来る所も良い。探偵役が記号的でドラマ性が全く無いのも、まあ本作ではこれで良い(菓子パンとカフェオレだけが人間味だったか?)。そして一番良いのは文体、硬質としか言いようが無くて最高に格好良かった。加えて有栖川氏の解説も凄く良い、文庫で読む特権ですね。いやー、傑作。最高でした。2026/09/28
Atsushi
59
ミステリー3冠は伊達ではなかった。人の心の闇と業の深さを描いた短編集。五話収録も「ねむけ」が印象に残った。未明の交通事故に寄せられた善意の四人の不可解な証言。“そういうことだったのか”。探偵役の葛警部の深い洞察力と鋭い推理に脱帽だ。謎解きの醍醐味を堪能できる一冊でした。2026/09/27
エドワード
55
群馬県警本部の葛(かつら)警部は<説明がつかない>ことに納得しない。【崖の下】雪山で落下した1名がもう1名を殺害した。凶器がわからない。【ねむけ】深夜の交通事故。目撃者が4人揃って加害者側の信号は赤と証言する。多すぎる目撃者。4人とも同じ?奇妙だ。【命の恩】バラバラ殺人。被害者を命の恩人という人間が自首する。動機は何か。【可燃物】連続放火事件。新聞雑誌でなく、なぜ生ゴミに放火したのか。【本物か】ファミレス立て籠もり事件。事件の経緯に疑問あり。緊迫した雰囲気に圧倒される。葛警部の冷静沈着な判断が実に見事だ。2026/10/07
あらたん
49
警察を舞台にしたミステリー。どのストーリーにも種明かしに驚きがあって鮮やかだなーと思った。2026/09/30




