出版社内容情報
【ミステリーランキング3冠】
米澤穂信、初の警察×本格ミステリーがついに文庫化!
【内容紹介】
群馬県警捜査第一課の葛警部は、上司にも部下にも煙たがられる存在だ。
だが、葛の捜査能力を疑う者は一人もいない。
連続放火、見つからぬ凶器、遺棄されたバラバラ死体、不可解な立てこもり――
難事件の奥に潜む真実を、葛警部だけが見抜く。
ミステリランキング三冠に輝いた、警察×本格ミステリの金字塔。
解説・有栖川有栖
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
36
めっちゃ読み応えのある本格ミステリでした。群馬県警捜査第一課の葛警部が主人公であり、真面目かつ実直なその性格から、読んでいるこちら側も背筋を正してしまうような迫力がありました。警察組織の描き方にリアリティがあり、刑事モノとしての満足度もめちゃくちゃ高かったです。もちろんミステリとしてどのエピソードも秀逸で、『命の恩』は巧妙に隠された真相にひどく驚かされました。驚いたといえば殺人に用いられた凶器の行方を追う『崖の下』の真相も凄まじく、そんなのあり得るの!?という感じでした。犯人の執念や恐るべし……。2026/09/06
mayu
25
刑事部捜査第一課、葛警部が事件を解決していく連作短編集。淡々としていて余計な事は話さず、部下の質問を無視したりする。フル回転の思考で事件を推理して解決に導く葛警部。葛警部の食事が菓子パンとカフェオレしか出てこないから食生活が心配になる(笑)どの事件も面白く、濃厚で一緒に推理している様な気になりながら読んでいた。『命の恩』にギョッとし『ねむけ』表題作『可燃物』が印象に残った。短編なのに満足感の高い本格ミステリーを味わえる一冊。2026/09/14
よっち
25
群馬県警を舞台に、余計なことは喋らず上司や部下からも疎まれ、捜査能力は卓越している捜査一課の葛警部が事件の違和感を解き明かす連作警察ミステリ。雪山で遭難した仲間が刺殺されたのに見つからない凶器。目撃証言の空白や食い違いから崩れていく交通事故の真実。バラバラ遺体の遺棄事件の被害者の印象。住宅街の可燃ごみと連続放火の見えざる共通点。事件をひっくり返した現場の細かい観察。感じた違和感を見逃さず、突き詰めて真相にたどり着いてゆく洞察力は流石で、でも確かにこういうタイプは上司に煙たがられそうだなと思いました(苦笑)2026/09/02
紫スカートのおっさん
18
👮✖️1 ☕️✖️1 🥐✖️1 🔫✖️1 🗑️✖️1 🦴✖️1 ☠️✖️1 🔥✖️12026/09/14
呉羽
14
短編集ということで、少し物足りなさがあった。トリックやネタも米澤穂信にしてはキレが足りないように思う。しかしながらじわりと現実にも滲むようなリアリティは健在で、主人公で探偵役の葛警部は淡々とした仕事人間っぷりも良かった。菓子パンとカフェオレが唯一の彼の人間味といっても過言ではないが、解説の有栖川有栖も書いたように、そんなキャラクターを待ち望んでいた読者もいるだろう。もしシリーズ化するのであれば、しっかりと長編で読んでみたいと思う。2026/09/11
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