文春文庫<br> おでかけ料理人―思い出の味を守っていく

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文春文庫
おでかけ料理人―思い出の味を守っていく

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167925437
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

教養高く美しいが、世間知らずのおばあさまと、
料理のセンス抜群だが内気な孫娘・佐菜。
世の荒波に放り出されたコンビが、
「出張料理」を仕事に奮闘する、大好評シリーズ第6弾!

毎日、佐菜が朝餉を作りにいっている少年・専太郎が
ここのところ能の稽古にとても熱心だ。
「羽衣」という演目では、
天女を天女たらしめているもの、
もっとも大切なものが〝羽衣〟なんです、と話し
自分にとっての〝羽衣〟は能の太鼓だ、と語る。
佐菜は、自分にとっての〝羽衣〟は何だろう、と考える。

あるとき、おかねの煮売り屋が、
店の家賃が倍に値上がりするということで
存続の危機に?
常連の客たちや佐菜は、先行きを心配する。
一方、一人息子の正吉は、
こっそり鈴虫を売るなどして周りを驚かせるが、
煮売り屋の現状を知って、あることを考える――。

変わりゆくことがあれば、変わらずに守り続けていきたいものもある。
皆が少しずつ変化をとげ、成長をしていく待望の第6巻。





【目次】

一話 「羽衣」とむかごご飯 
二話 人気役者の松花堂弁当
三話 女二人のもち米まんじゅう 
四話 常連が惜しむ味噌煮込みうどん 
五話 料理を彩る秋の木の葉 

内容説明

近ごろ能の稽古に熱心な7歳の専太郎が「一番大切なものは大鼓」と語るのを聞き、佐菜は自分にとっては何だろうと考える。一方おかねの煮売り屋が、店賃の値上がりで存続の危機に!?むかごご飯にれんこんの甘辛醤油だれ、紅色のもち米まんじゅうに味噌煮込みうどん。新しい道を拓く味と、守り受け継ぐ味がある。大人気シリーズ。変わりゆくもの・変わらないものを描く5つの物語。

著者等紹介

中島久枝[ナカシマヒサエ]
学習院大学文学部哲学科卒。食と料理をテーマに、雑誌や単行本の企画・構成・編集、ウェブサイト、イベント企画なども行い、2013年時代小説『日乃出が走る 浜風屋菓子話』でポプラ社小説新人賞特別賞受賞。ポプラ文庫より小説家デビュー。2019年「日本橋牡丹堂 菓子ばなし」シリーズと『一膳めし屋丸九』で、日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

81
シリーズ第6弾。今作は専太郎の言葉で「羽衣伝説」から自分の羽衣は何だろう?とちょっと考えてしまう物語。羽衣は天女が天に戻るためなくてはならぬもの。そしてそれは天女の誇りであり、印でもある。おかねの息子・正吉は最近鈴虫を売り始めた。そこには彼ならではの夢があり目指すところがある。成長していく正吉の姿が愛おしくてまぶしい。そのおかねさんはせっかく商売が上手く行っていたのに、ある事情が出てきて…。おばあさまもやっと料理に目覚めたか。それぞれの羽衣を胸に人は日々生きているのかもしれない。2026/08/28

ひさか

31
2026年8月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。羽衣とむかごご飯、人気役者の松花堂弁当、女二人のもち米まんじゅう、常連が惜しむ味噌煮込みうどん、 料理を彩る秋の木の葉、の5話構成。変わっていくものと、変えずに守り続けていくものが書かれていて、登場人物たちそれぞれの気づきに共感できるのが良い。佐菜の料理への毎回の工夫が楽しい。2026/09/07

nyanco

28
シリーズ6巻、すっかり「おでかけ料理人」として仕事をしている佐菜。 おばあさま、序盤あまり出てこないので心配していたのですが、やっと居場所を見つけられたようで一安心。 おかねの息子・正吉もいつのまにかしっかりとして、これからがとても楽しみ。 そんなこと言ったって…とならず、息子の行く道を信じようと決めたおかねさんも素敵。 おかねさんの煮売り屋も移転騒ぎで心配したけど、どうやら発展形になりそうで次が楽しみ。 「花結」の女性二人の姿も良い。この当時、自分の手で生きていくことを選択する女性たちが素敵。2026/09/30

アカツキ

19
おでかけ料理人6作目。佐菜は専太郎が天女にとって一番大切なものが羽衣なら、自分にとっての羽衣は太鼓だと話すのを聞く。佐菜はお祖母様からあなたの羽衣は何ですかと問われて言葉に詰まってしまい…。今回は佐菜の活躍は控えめで正吉の奮闘が光る巻。ひたむきな正吉の姿を見ると報われて大成してほしいと願ってしまう。2026/09/24

よきりん

18
シリーズ6作目。新作が待ち遠しい楽しみなシリーズになりました。今作も心温まる一冊です。佐菜ちゃんの料理に対する思いはとどまることを知らず、益々応援したくなります。専太郎、正吉の成長も、おかねの煮売やおばあさまの今後も見届けたい。自分の中の「羽衣」を思案するくだり、私にも刺さりました。6作目も秋の夜長を楽しませてもらいました。2026/10/08

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