文春文庫<br> 暗殺の冬

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文春文庫
暗殺の冬

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167925147
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報

 ニューヨーク・タイムズ、年間ベスト・ミステリーに選出。
 重厚に、繊細に、人間の罪の奥底を描き出す
 スウェーデン・ミステリー、10年に1度の傑作。

 1986年、冬。スウェーデン首相が暗殺された夜に、寂しい寒村でひとりの女性が殺された。それは連続殺人犯の最初の犯行だった。しかし暗殺事件の余波で捜査は十全に行われず、第二、第三の事件を許すことになった。第一の被害者を救えなかった刑事スヴェンは姿なき暴行魔を単身、追い続けた。執念の捜査は警官となった息子ヴィダルに引き継がれたが……。
 そして現在。作家である「私」はこの村に帰郷する。かつてスヴェンの相棒の刑事だった老女エヴィと私が知り合ったことで、ついに封印されていた恐るべき「罪」が姿をあらわしはじめる。
 30年以上にわたる歳月、罪、秘密。最年少で最優秀スウェーデン・ミステリーを受賞し、スウェーデンと北欧のミステリー賞を総なめにしてきた最重要作家カールソンの出世作、日本上陸。


【目次】

内容説明

刑事スヴェンが発見した瀕死の女性。それは連続殺人犯の最初の凶行だった。だが同じ夜に起きた首相暗殺事件の混乱が初動捜査を妨げ、犯人は闇に消える。そして再び殺人が…30年にわたる悔恨、贖罪、嘘と秘密。北欧文学の伝統を嗣ぎ、寂寥の風景の中に人の罪と悲しみを描く傑作。これぞ現代ミステリの珠玉。

著者等紹介

カールソン,クリストフェル[カールソン,クリストフェル] [Carlsson,Christoffer]
1986年、スウェーデン生まれ。ストックホルム大学で犯罪学の博士号を取得、同大で教鞭を執る傍ら、2010年に小説家デビュー、2013年のDen osynlige mannen fr&#229;n Salemで、スウェーデン推理作家アカデミーの贈る最優秀スウェーデン・ミステリ賞を歴代最年少の27歳で受賞

棚橋志行[タナハシシコウ]
1960(昭和35)年、三重県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

93
北欧物の警察小説です。帯には「十年に一度の傑作」と書かれて「推定無罪」「わたしを離さないで」「ミスティック・リバー」「荊の城」を好きな人は読むといいといわれていますが若干期待過多のようです。警察官親子2代にわたる事件捜査が語られますがもう少し起伏があっても、という感じを持ちました。北欧警察小説というと、「特捜部Q」や「クルト・ヴァランダー」シリーズを思い起こしますがそれと比較すると・・・・。2026/05/14

ナミのママ

75
帯の「重厚なミステリをじっくり読む」がなければ飽きていたかも。とにかく長かった。警察官の親子2代が事件の真相を追う内容だが、それを現代の作家の視点からみるので私にはややこしかった。スウェーデンの当時の様子や、舞台となる街の風景、登場人物の心理が丁寧に描かれている。北欧ミステリらしい作品なんだと思うが、スピーディーな展開や派手なアクションに慣れてしまったせいか、なかなか作品に集中できなかった。以前なら夢中になれたかな。2026/06/06

yukaring

67
ある冬の夜、1人の女性が暴行され殺される。犯人は自ら警察に電話、そして次の犯行を予告する。罪と罰、そして真の正義とは…。人間の内面を鋭く描き出すスェーデン発の警察ミステリ。奇しくもスウェーデンの首相が暗殺された夜、警察署で犯人からの電話を受けた警官スヴェン。彼は生涯をかけてこの〈ティアルプの怪物〉を追い続ける。相棒のエヴィ、そしてスヴェンの息子ヴィダルを巻き込み事件は連綿と受け継がれていく。そして約30年後、この地を1人の作家が訪れる。彼が事件を再整理する中でたどり着く真実とは…。重量級の読み応えの1冊。2026/06/07

ふう

55
人は誰でも過ちを犯す。善良な市民でも、その市民を守る警察官でも。正義感ゆえに、罪を憎むあまりに、そして思い込みや無力感で⋯。誰にも知られずに葬られていたそんな過ちが、30年の年月をかけて徐々に光のもとへと引き出されてくる過程が、じっくりと描かれている作品でした。物語が終わりに近づくとき、いつもなら早く結末を知りたいと思うのですが、今回は読むのをやめようかと思ってしまいました。結末は知りたくない、と。想像どおりの厳しいものでしたが、でも、最後の13行で救われ、穏やかな気持ちで本を閉じることができました。2026/06/05

M H

32
刑事スヴェンが首相暗殺の日に起きた、第一の被害者を救えなかった殺人事件を追い始める1986年から息子のヴィダルが引き継いでそして、の2019年まで。折々にスウェーデン社会の変容や農村での四季、暮らしが描き込まれ読み応えあり。虚無的な感触や身近な人でもわかり得ない屈折を表現しようとするあたり文芸色が濃い。手放しに面白いとは言えないけれど心に残るものがある。2026/05/31

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