出版社内容情報
【目次】
内容説明
若きキャリア警視・佐桐眸巳は、地元の新崗県に署長として赴任、週末には兄姉と同居生活を送ることに。料理やキャンプなど穏やかなスローライフを楽しむ三人だが、一方で凄惨な連続殺人が街を脅かす。美食が彩る温かな日常と、ほのかな恋愛と、猟奇犯罪の捜査が交錯する。鬼才・櫛木理宇が贈る新感覚の警察ミステリ、開幕。
著者等紹介
櫛木理宇[クシキリウ]
新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で日本ホラー小説大賞読者賞、『赤と白』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。『ホーンテッド・キャンパス』はシリーズ化され人気を博し、映画化された。『死蝋の匣』が大藪春彦賞の候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
72
櫛木さん、いろんな方向から楽しませてくれるわ。タイトル通りスローライフな警視と彼の兄姉たちがほんわかとさせてくれるんですよ。ただ、事件は首無しの死体とか事件の裏にはエグイ背景があったりして眉を顰めるような部分は櫛木さんが顔を出しますけどね。凄惨な事件の合間に描かれる兄弟たちのスローライフぶり、登場する料理の数々、庁内の推しの話とか顰めた眉も元に戻るという、緩急をうまく使った作品かも。根底にあるのは優しさかな。それは主人公の警視であり、事件の背後にいる犠牲者だったり。猟奇犯罪+ほんわか心情=新・櫛木理宇。2026/04/17
ごみごみ
48
おっ!なんだか新鮮。いつもの櫛木ワールドじゃない!?プロローグでいきなり首なし死体が、という猟奇的犯罪で幕が開けるところは櫛木さんらしい。そこから対極とも言えるスローライフを満喫する兄姉弟。そのバランスが見事で違和感なく話は進む。兄姉に溺愛されているキャリア警視・眸巳の特殊能力&キャラも面白い。とにかく美味しそうな料理の数々、ピュアな恋愛要素まで盛り込まれていて・・こんな櫛木さんもいいね。シリーズ化して欲しい!2026/04/23
糸巻
30
警察署長として地元に帰ってきた28歳のキャリア警視・佐桐眸巳を主人公にした警察ミステリ。4話収録の連作短編。私がこれまで読んできた櫛木理宇作品とはガラリと変わったテイストだったが、非常に好みの作風で読んでいる最中からぜひシリーズ化して欲しい気持ちが湧いていた。警察ミステリなのに、櫛木理宇作品なのに…すごく優しい〜!鑑識の兄と刑事の姉に溺愛されるエリート警視のキャラクターも良かった。彼等がプライベートで大切にしているスローライフな時間の描写も好き。アウトドアクッキングが好きな人にも楽しめる1冊。2026/04/14
aki
26
スローライフなどという、いつもの櫛木ワールドにはあり得ない言葉が付いている通り、28歳にして署長となったほんわか警視の眸巳と、同じ警察関係に勤務しているその兄姉との美味しいグルメの話でも盛り上がる今作。事件の方は、首なしの死体が絡む二件と他二件。カメラアイを持つ眸巳の、視覚からの処理能力が発揮される。櫛木さんらしいクズ人間が起こす凄惨な事件は健在だけど、眸巳のキャラが醸し出す雰囲気と美味しい料理の数々の描写で、全体的に和やかムードで一味違った櫛木ワールドになっていて、これはシリーズ化されるのを待ちたい♪2026/04/16
よっち
25
新崗県水和署長として赴任してきたキャリア警視の佐桐眸巳。母違いの姉・八島那青、彼女の父違いの兄・荻清臣と凄惨な事件に挑む警察小説。東大卒警察庁キャリア組の眸巳が水和署長に赴任早々、湖で発見された女性の首なし遺体。さらには繁華街で刺殺事件、下着泥棒や会社員が夜道で襲われ、第二の首なし遺体が発見される展開で、仲の良い兄姉との美味しそうな食事や、推しの高良小紅の存在も効いていましたが、おっとりとした性格ながら常人離れした記憶力と明晰な頭脳を持つ眸巳が見出した意外な犯人のおぞましい心理にはぞくぞくさせられました。2026/04/08




