出版社内容情報
【目次】
内容説明
ここは神宮寺藩七万石の江戸藩邸。陰で”なんでも屋”と揶揄される差配役・里村五郎兵衛のもとには日々藩邸内の厄介事が持ち込まれる。若者の失踪、不審な入札、消えた愛猫…。数々の事件にふれるうち、彼はその裏にうごめく陰謀の様相を目の当たりにする。お務め一途な男の姿が静かに胸に迫る、痛快な物語。
著者等紹介
砂原浩太朗[スナハラコウタロウ]
1969年生まれ、兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。2016年「いのちがけ」で決戦!小説大賞を受賞しデビュー。21年『高瀬庄左衛門御留書』で野村胡堂文学賞、舟橋聖一文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞を、22年『黛家の兄弟』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.yamabuki
16
差配役は、“何でも屋”と里村五郎兵衛 自ら称しているように各章様々な事件が起こる。それと同時に、この藩には何かあると思わされる伏線が…。それが最終章で大きな事件に繋がり、ある事情も明かされる。終始淡々と静かに語られるのは五郎兵衛の人柄のためか。季節の移り変わりと共に進む物語は、落ち着いた余韻を残す。2026/04/13
イシカミハサミ
15
砂原さんといえば、の神山藩ではなく、 こちらは神宮司藩という、 こちらも架空の藩が舞台の連作短編。 “何でも屋” 藩のあらゆる雑用を引き受ける 差配役を務める里村五郎兵衛が主人公。 日常の中のちょっとした事件が繋がり、 大きな思惑に取り込まれていく。 砂原さんの描く日常と小さな騒動の様子が好きで読んでいるけれど、 大オチが一辺倒な感じがするのが惜しい。2026/04/08
coldsurgeon
6
お仕事小説ともいうべき時代小説。江戸時代中期、北の海に面した小藩の江戸上屋敷に努める差配役の中間管理職藩士が、誰にもできぬ雑用ともいうべき仕事に立ち向かう姿を描く。時代ならではの価値観、倫理観に支配され、死が身近であるが故の命の儚さが描かれる。しかし、現代の世の動きに相応する情景も描かれる。最終章の、驚くべき人間関係図に息をのみ、読み終えた。じっくりと、時代の中にはまり込むことができ、楽しめた。2026/04/13
はなちゃん
5
しみじみとした味わいの読書でした。読んでいるそばから続編も読みたいなと思わせる物語でしたが、最終章の二転三転の結末を読んでは、これで完結で良いのかなと思いました。人の立場と思いがきちんと描かれた、静かな小説でした。2026/03/31
たけのうみ
2
42026/04/14




