出版社内容情報
【目次】
内容説明
ここは神宮寺藩七万石の江戸藩邸。陰で”なんでも屋”と揶揄される差配役・里村五郎兵衛のもとには日々藩邸内の厄介事が持ち込まれる。若者の失踪、不審な入札、消えた愛猫…。数々の事件にふれるうち、彼はその裏にうごめく陰謀の様相を目の当たりにする。お務め一途な男の姿が静かに胸に迫る、痛快な物語。
著者等紹介
砂原浩太朗[スナハラコウタロウ]
1969年生まれ、兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。2016年「いのちがけ」で決戦!小説大賞を受賞しデビュー。21年『高瀬庄左衛門御留書』で野村胡堂文学賞、舟橋聖一文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞を、22年『黛家の兄弟』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イシカミハサミ
12
砂原さんといえば、の神山藩ではなく、 こちらは神宮司藩という、 こちらも架空の藩が舞台の連作短編。 “何でも屋” 藩のあらゆる雑用を引き受ける 差配役を務める里村五郎兵衛が主人公。 日常の中のちょっとした事件が繋がり、 大きな思惑に取り込まれていく。 砂原さんの描く日常と小さな騒動の様子が好きで読んでいるけれど、 大オチが一辺倒な感じがするのが惜しい。2026/04/08
はなちゃん
4
しみじみとした味わいの読書でした。読んでいるそばから続編も読みたいなと思わせる物語でしたが、最終章の二転三転の結末を読んでは、これで完結で良いのかなと思いました。人の立場と思いがきちんと描かれた、静かな小説でした。2026/03/31
マサオ-
2
架空の藩、神宮寺藩の差配役、里村五郎兵衛が主人公の連作短編集。第2版も出ているらしいが、文庫本になったのでと読んでみた。砂原浩太郎さんの本は、これで4作目だが今回が、肩ひじ張らずに読めた。エンタメ風で中間管理職の語り口も面白かった。これをシリーズ化してどんどん書いてほしい。2026/03/24
lovelovemachida
1
やはりいつ読んでもこの方の文章にはブレが無く、きりりと引き締まっていながら風情があるという、一見地味ながら非常に味わい深いものですわね。今回も堪能させて頂きました。中間管理職的なあれこれで日々忙殺されつつも、それこそが自分の役目と一つ一つ真摯に向き合っている主人公に好感がもてますわ!少しずつ明らかになる陰謀もいい感じに不穏で大変面白かったですわよ。願わくば亀千代さまが、今後も聡く健やかでありますようにと思わずにいられませんでしたわ!2026/04/04
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