出版社内容情報
【目次】
内容説明
かつてフィギュアスケートの世界で競った塩澤と志藤。塩澤の引退、志藤のけがを機に、彼らの関係はライバルや親友の枠に収まり切らないものになっていく。そんな時、二人は共通の知人が自宅のバルコニーから転落死したという知らせを受ける。その死は彼らの間に思わぬ疑念を呼び―。一気読み必至の傑作長編!
著者等紹介
織守きょうや[オリガミキョウヤ]
1980年イギリス・ロンドン生まれ。2012年『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞し、デビュー。2015年『記憶屋』で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。同作はシリーズ化され累計60万部を突破、映画化でも話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
かつてフィギュアスケートで活躍し引退した塩澤が、ある日、ライバルの志藤とは犬猿の仲だったコーチ・ミラーの転落死を知るミステリ。互いに好敵手として競り合い意識してきた存在で、今もトップスケーターの地位にある志藤へのひた隠しにする想い。それがミラーの疑惑の転落死をきっかけにこれまでと違う眼差しを向け、少しずつ確実に変わ二人の関係。告げるだけで重荷になると秘めていた恋心と、もしかして自分のために彼は罪を犯したのでは?という疑心が交錯する切なくシリアスな展開だからこそ、垣間見えた最後の真意には救われる思いでした。2026/01/05
seba
18
良くも悪くも、物語のジャンルについて想定や期待を持たない方が良さげである。フィギュアスケーターとして活躍してきた塩澤と志藤。塩澤の方は引退して数年経つ。ある時、元スケーター現コーチが転落死したという報せが。その人物には二人とも思う所があり、相手に対して仄かに猜疑心を抱き始める――。相手のことを考えているからこそ、並々ならぬ個人的な想いと願望を伝えるべきでないという自制心を持つ二人。言わなければ伝わらない。しかし箍が互いに外れ、望んでいるはずの言葉をかけられたのに逆に間合いがわからなくなるさまがもどかしい。2026/05/02
イシカミハサミ
14
フィギュアスケートの世界を舞台にした サスペンス調の恋愛小説。 かつての盟友の死とそれぞれの過去が共鳴して起こった感情が引き起こす出来事。 どのキャラクターの造形も、 どのキャラクターの言動も、 一歩でもズレると物語自体が成立しなくなってしまいそうな、 フィギュアスケートのひとつのプログラムのように繊細に、大胆に組み立てられた構成だと感じた作品。 面白かった。2026/01/21
まぁ
7
あらすじからしてどっちだとなり、挟まる独白から犯人はこっちかとなるけど、全然違くて本当に良かったとなります。元フィギュアスケーターの塩澤さんと彼のライバルにして片思い相手なトップスケーター志藤さんとそれぞれ章ごとに視点が違うのですが、感情の名前が違うだけでお互い特別大事なのは一緒なのだろうなぁとなります。先のことはわからないけど、一緒にいたいと、尊敬して尊重したいと思える相手を出逢えたことは尊いなぁとなりますね、これは良いBL。2026/02/12
あんこ
3
ライバルで友人で、何より相手の才能を愛している。しかも自分の気持ちは絶対に伝えられない。 とても良い。この設定が既に好み。 フィギュアスケートという美しくも過酷な世界を舞台に、変化していく2人の関係に目が離せなかった。2026/01/10




