出版社内容情報
笑いあり、涙ありの絶品エッセイ46篇を収録!
「万」エッセイの文庫最新刊。
日々に溢れるたくさんの色
大学生活をおくった京都のこと
生まれ育った大阪のこと
これまで読んできた本
対談で出会ったあの人の話
大切な人との別れ
直木賞受賞までの道のり
作家として過ごす毎日のこと……
出会った人と話し、季節の移ろいを目の当たりにし、日常の中で起きる新鮮な出来事が、たくさんの記憶を色鮮やかに呼び起こす。
――今日も私は「しあわせな気持ち」を求め、仏頂面で執筆中である。
万城目節全開!
ユーモアたっぷり、でもときに切ない。
日常の「面白い」を鋭く切り取った、確かな人生の手触りに満ちる名エッセイ。
直木賞受賞までの道のりを描いた「待ち会戦記」、「直木賞賞金の使い道」、陸上競技選手・田中希実さんと会った日のこと、そしてクイズ番組出演の記録の4篇の名作を新たに収録!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
42
様々な「おもい」を色鮮やかに描いていました。万城目さんの素の顔が見える気がします。肩の力が抜けた感じが心地よく、笑えて考えさせられるエッセイでした。それにしても作家生活17年にして直木賞というのには気がつきませんでした。2025/10/30
流石全次郎
17
他の作家との交流、作品の裏話、学生生活を過ごした京都への思い、アスリートとの対談で感じた事など。作家の素顔が見え隠れする一冊でした。文庫化されたエッセイは全部は読んでいないとは思うけど結構読んでる。全部のエッセイの頭に万の字を冠する。え、「べらぼうくん」はついてないよ?と思っていたらその「べらぼうくん」にも触れられていました。2025/10/28
マダムぷるる
12
万城目学さんのエッセイなので、どちらかと言うと爆笑ものかと思っていたが、良い意味で裏切られた。特に色へのおもいと題された章は作家のおだやかでやわらかな視点が感じられ、読み手側も穏やかな感覚になった。亡くなったお父様とのエピソードは中でも心に残る。お父様によって育まれた作家としての資質、どこか飄々とした作家のたたずまいの理由も垣間見えたようであった。遅筆と書かれていたが、丁寧に取材し推敲しながら完成させる様子。そりゃ遅筆になるよね、と思った次第。鹿男あをによしを再読したくなった。2025/11/13
のりのり🍳ぽんこつ2𝒏𝒅
10
万城目さんのエッセイって初めて読んだ。ホルモーや鹿男などオモロい設定の話を書くだけあってエッセイも楽しい。直木賞作『八月の御所グラウンド』にある高校駅伝の話【十二月の都大路上下ル】にはあの田中希実選手が関係していたことに驚いた!彼女がとても読書家なことにも触れていたが、たしかにインタビューの様子から想像できるね。大事に取っておいた高級チョコレートが忽然と消え、その容疑者として上がった息子を取調室よろしくダイニングテーブルで問い詰め、完落ちさせるも完全に冤罪を作り出してしまった話が好き。2025/11/13
まさ☆( ^ω^ )♬
8
気軽に読めて面白い。万城目さん、エッセイを沢山出してるのね。他の作品も積読中なので順番に読んで行こう。2025/11/09




