出版社内容情報
笑いあり、涙ありの絶品エッセイ46篇を収録!
「万」エッセイの文庫最新刊。
日々に溢れるたくさんの色
大学生活をおくった京都のこと
生まれ育った大阪のこと
これまで読んできた本
対談で出会ったあの人の話
大切な人との別れ
直木賞受賞までの道のり
作家として過ごす毎日のこと……
出会った人と話し、季節の移ろいを目の当たりにし、日常の中で起きる新鮮な出来事が、たくさんの記憶を色鮮やかに呼び起こす。
――今日も私は「しあわせな気持ち」を求め、仏頂面で執筆中である。
万城目節全開!
ユーモアたっぷり、でもときに切ない。
日常の「面白い」を鋭く切り取った、確かな人生の手触りに満ちる名エッセイ。
直木賞受賞までの道のりを描いた「待ち会戦記」、「直木賞賞金の使い道」、陸上競技選手・田中希実さんと会った日のこと、そしてクイズ番組出演の記録の4篇の名作を新たに収録!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
47
様々な「おもい」を色鮮やかに描いていました。万城目さんの素の顔が見える気がします。肩の力が抜けた感じが心地よく、笑えて考えさせられるエッセイでした。それにしても作家生活17年にして直木賞というのには気がつきませんでした。2025/10/30
tomoko
36
作家,あけくれ(日常)、京都、色、大阪、それぞれへのおもいを綴ったエッセイ集。全体的に万城目さんらしく、面白かったりちょっとジーンときたり‥。2007年から6回目の待ち会で直木賞を受賞した話とか、森見さんと綿谷さんの3人で京極邸を訪問しボードゲームをした話とか、万城目さんの根底に漂う京都や大阪への思い、家族への思い、コロナ禍での思いなど。「檸檬」「鴨川ホルモー」などの小説に登場したお店も閉店していたり、時の流れも感じる一冊。表紙は、万城目邸のアジサイ。一度萎れたと言っていたが、元気に育っていて嬉しい。2025/11/24
流石全次郎
22
他の作家との交流、作品の裏話、学生生活を過ごした京都への思い、アスリートとの対談で感じた事など。作家の素顔が見え隠れする一冊でした。文庫化されたエッセイは全部は読んでいないとは思うけど結構読んでる。全部のエッセイの頭に万の字を冠する。え、「べらぼうくん」はついてないよ?と思っていたらその「べらぼうくん」にも触れられていました。2025/10/28
雪だるま
20
万城目学さんの小説は好きですがエッセイを読むのは初でした。エッセイも面白くて読みやすい。特に直木賞の待ち会などの裏話や有名人との対談など興味深かったです。久しぶりに小説の方も読みたくなりました。2025/11/20
りんだりん
16
実はこの作家の小説はほとんど読んたことがない。プリンセス・トヨトミは観た。ではなぜこのエッセイ本を手に取ったか。ひとえに彼と私が同い年だから。我々の年になると、何だか若い頃よりも自分の同級生というものに会ってない人であってもやけに親近感を覚える。それは同じ時代を生きた人間同士の、しかもあの多くの人たちが一つの方向を向いていたかのような時代に生きた者同士の思い出の確認作業とも言える。★22025/11/30




