文春文庫<br> 光のとこにいてね

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文春文庫
光のとこにいてね

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167924096
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

〇本屋大賞3位、島清恋愛文学賞受賞の話題作がついに文庫化!

――切ないほど美しく、激しい愛の物語

うらぶれた団地の片隅で出会った
小学2年生の結珠と果遠。
正反対の境遇に育ちながら、
同じ孤独を抱えるふたりは強く惹かれ合うも、
幸せな時間は唐突い終わりを迎える。
8年後、名門女子校で思わぬ再会を
果たしたふたりは――。

人がひとを想う気持ちを最高純度で描く、
本屋大賞3位、キノベス2位、直木賞候補、
島清恋愛文学賞受賞と、
大きな話題を呼んだ傑作長編が文庫化!

単行本の初回特典だった掌編「青い雛」収録。
解説:村山由佳


☆文庫版初回特典として、漫画家・志村貴子さんのイラスト栞が付きます。
「結珠」と「果遠」の2パターンがランダムに封入され、
記載のQRコードから書き下ろし掌編を読むことができます。


【目次】

内容説明

うらぶれた団地の片隅で出会った小学2年生の結珠と果遠。正反対の境遇に育ちながら、同じ孤独を抱える二人は強く惹かれ合うも、幸せな時間は唐突に終わりを迎える。8年後、名門女子校で思わぬ再会を果たした二人は―。人がひとを想う気持ちを最高純度で描く、本屋大賞3位、島清恋愛文学賞受賞の傑作長編。

著者等紹介

一穂ミチ[イチホミチ]
大阪府生まれ。2007年に『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。22年『スモールワールズ』で吉川英治文学新人賞、24年『光のとこにいてね』で島清恋愛文学賞、『ツミデミック』で直木賞を受賞。また22年には咲くやこの花賞〔文芸その他部門〕も受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Lara

71
読み終えて、少し興奮が残っています。きっと結珠は車で追いかけて、次の駅で果遠に追いつく。ぶっきらぼうで、やんちゃな果遠だが、結珠とは相性が良い。離婚したばかりの果遠を、一人には出来ない。これまで、幾度か経験した別れを今後はしないように、どうしても離れられない二人だから。2025/12/11

ぼっちゃん

59
【第30回島清恋愛文学賞受賞作 2023年本屋大賞第3位】文庫で再読。境遇の違う二人の少女が母親たちの勝手な都合で二度離れ離れになるが、大人になり再開する物語。二人の母親はタイプは違うが、親になるための資格があるとすると決して資格を与えてはいけない人たちで腹立たしかったが、二人はお互いを思い、あなたはだけは光のところにいてねという思いが伝わる物語だった。【サイン本】2025/09/14

あんこ

48
ずっとこういう小説を読みたかった。読み終わってから、「なんて言葉だろう」と思い、涙が止まらなくなった。「光のとこにいてね」という言葉は、祈りと呪縛と希望すべてが綯い交ぜになった台詞だと思った。団地の景色も、雨の匂いも、ピアノの音も、本の中にある言葉の全てが、二人の記憶と共に自分の脳内になだれ込んでいくのを感じた。女同士だから、男同士だから、という理由付けされない、ただただ魂が惹かれ合う人間の愛おしさとやるせなさと、どうでもいいからその人が大切だということを描いてくれるこんな小説をずっと待っていた。2025/12/19

RRR

35
毒親に育てられた少女二人。彼女らが互いに惹かれるのは必然か。互いに必要とし、離れて、そして再会し。ある意味、同性愛的作品かもしれないけれど、藻掻き足搔く人間ドラマに重点を置いた作品だと思えばよいです。よく「円満な離婚」というのを聞くけれど、この作品を読んで、その意味が分かりました。2025/09/11

ゴルフ72

33
「光のとこにいてね!」この言葉は結珠と果遠が互いに心の中で掛け合った言葉なのかと勝手に思ってしまう。友情ではなく互いに思いあい、そばにいなければいけない二人の愛の籠った物語だった。良い作品に出合えた。余韻を楽しみたい。 追記:本州最南端串本が出てきたぁ・・・和歌山県出身としては嬉しい!2025/12/24

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