出版社内容情報
【目次】
内容説明
松本清張の著作群の中で推理小説と双壁をなす“時代小説”。数多ある傑作から、清張作品をこよなく愛する三人が大鼓判を押す9編が一冊に。同じ史実をネタに二人の文豪との読み比べや、ミステリの興趣溢れる捕物帳、読むと歴史に詳しくなれる史伝まで、時代作家・松本清張をたっぷり楽しめるアンソロジー。充実の編集鼎談収録。
著者等紹介
有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年、大阪府生まれ
北村薫[キタムラカオル]
1949年、埼玉県生まれ
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京都生まれ
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)生まれ。53年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。67年吉川英治文学賞、70年菊池寛賞、90年朝日賞を受賞。92年8月死去。98年、北九州市に「松本清張記念館」が開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だるま
14
有栖川有栖さん、宮部みゆきさん、北村薫さん、の御三方に寄る松本清張時代小説セレクション。この三人、良く一緒に編者になるけど、余程相性が良いのでしょう。傾向としては、有栖川さんは捕物帳や推理小説が軸、宮部さんは史伝が軸、北村さんはオールマイティで埋もれた名品が軸。これはバランスが取れている、のかな?😄 取り敢えず全作、面白く読めた。巻頭作は歴史的にあまり有名では無い「姫路騒動」が題材で、久生十蘭氏と大佛次郎氏が同じ題材で書いているので、その三作の読み比べ。こういう変わった企画が楽しい。選者の鼎談も愉快。2025/09/05
yama1000
8
既に読んでいた作品もありましたが、どれも粒揃いの短編集です。次にどういう編集で刊行されるのか、期待大です。2025/08/02
coldsurgeon
6
意外と面白い時代小説短編集。昭和の時代小説という感じがすることが、よいアクセントになっている物語ばかりだ。設定の少し緩いところが新鮮味を生む要因となっているのかもしれない。作品が生まれる時代の視点が、物語に反映されているのかもしれない。2025/09/01
goodchoice
0
松本清張がこんなに沢山の時代小説を書いていたとは知らなかった。時代の名手たちの推薦だけにどの短編も傑作で、やっぱりまだ読んでいない清張の作品をよんでみたくなった。2025/08/06
-
- 和書
- 「史記」の処世学