文春文庫<br> 信仰

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文春文庫
信仰

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167923617
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」

好きな言葉は「原価いくら?」
現実こそが正しいのだと強く信じる、超・現実主義者の私が、
同級生から、カルト商法を始めようと誘われて――。

世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の11の短篇+エッセイ。
表題作は2021年シャーリィ・ジャクスン賞(中編小説部門)候補作に選ばれました。

文庫化にあたり、短篇小説「無害ないきもの」「残雪」、エッセイ「いかり」を追加。
書き下ろしエッセイである「書かなかった日記――文庫版によせて」を巻末に収録。

〈収録作〉
「信仰」「生存」「土脉潤起」「彼らの惑星へ帰っていくこと」「カルチャーショック」「気持ちよさという罪」「書かなかった小説」「最後の展覧会」「無害ないきもの」「残雪」「いかり」

内容説明

私はいつも、会う人会う人を「現実」へ「勧誘」していた。それが全ての人の幸福だと信じて。ある時、同級生にカルト商売を一緒に始めようと言われ―(表題作)。65歳時点の生存率が〈C〉と判定された私は、未来の子供のためを思い、〈A〉の恋人と別れる決意をする(「生存」)。信じることの危うさと切実さを描き、圧倒的支持を得た11篇。

著者等紹介

村田沙耶香[ムラタサヤカ]
1979年千葉県生まれ。小説家。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。2003年、「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作受賞。09年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。13年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。16年、「コンビニ人間」で第155回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小太郎

37
自分としては基本的に村田沙耶香さんはSF作家だと思っています。11篇の短編とエッセイのこの本読んでいても発想は正しくSFだと思えます。日常生活の中の不安や違和感をこんな形で物語に出来るのは素晴らしい。優れた小説を読むと他人と自分の視点の違いが認識出来ます。それと同時に自分の考え方の立ち位置が客観視出来ると思っています。村田さんの小説を読むといつもそんなことを思ってしまいます。この本玉石混交ではあるけれどそんな感じがしました。★42025/06/07

Tαkαo Sαito

23
単行本でも読了だが今回の文庫本では新しく3篇追加収録ということで迷わず購入、2回目読了。村田沙耶香さんの小説、唯一無二だなと改めて実感。村田沙耶香さんにしか書けない世界観。すごすぎて面白すぎる。追加3篇も漏れなく良かった。読み終えて、信仰単行本のファイナルミックス版というような感覚に2025/05/18

NAOAMI

10
村田沙耶香ワールド満開の短編?否、何か一つの地続きの揺らぎが全編を貫いている。冒頭からぶっとんだ世界観を提示しておきつつ短い中で度々出くわす発想のジャンプ。どんな頭の構造をしてるんや。マジ天才ちゃうか?と思えば、私小説的に自己を振り返ったり、エッセイ風な一幕も挿入される。小説の中の空想なのか、リアルな苦悩なのか、その混在か。表題作のラストの飛ばし様は主人公の「現実」が如何に脆弱かを狂気で迎え入れるような感覚。空想未来かSFか遠い未来か近未来か。人間のエゴをこき下ろすシニカルが超絶に響く。読んで痛快な逸品。2025/05/22

さとみん

7
帯の「新しくカルト始めない?」という軽さとは裏腹に息苦しいような話が続く短編集。特に表題作は我が身を省みて苦笑いしつつ、直前に真逆の話を読んでいたので、自分の“信仰”対象を再確認できたのが面白かった。“多様性”を角度を変えて見せてくれた『気持ちよさという罪』は指先に刺さった棘のようにチクチクと痛く、読み終わった後もぼんやりと答えを探している。2025/05/25

椎名

7
短編集。有名な著者だがほとんど読んだことがなかったなと思い、タイトルの圧から手に取った。読み終わってみると一本目でもあり表題作である「信仰」からこの一冊の空気感がしっかり出ていて味を纏めている気がする。どれも少し不思議と書くと意味が変わる気もするが、現実から斜め上にズレたような世界観なのに生々しいリアリティを伴っている。エッセイであるいかりは個人的には特に印象的で、いかりを幼い頃に捨ててしまった感覚や、精神世界を刺し殺し続ける感触は自分にもあるものだったので、ちょっと共感できすぎてしまった。2025/05/20

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