出版社内容情報
鶴賀百貨店のロスアンゼルス支店三周年を記念して
企画された豪華クルーズに、百貨店の社長夫妻をはじめ
300人の客が参加した。
ロスアンゼルスからパナマ運河を越えてフロリダに至る
このツアーには、いずれも断ちがたい因縁を持った男女が、
なにかに引き寄せられるようにして集っていたのだった。
船旅を愛した平岩弓枝の「パナマ運河越え」経験を存分に
活かした、豪華×ミステリー×旅情
最高エンタテインメント小説!
内容説明
鶴賀百貨店が企画した、ロスからパナマ運河を越えフロリダに至る豪華客船の旅。劇場、プール、高級レストラン、ナイトクラブ、病院…動くリゾートホテルを楽しむ参加者の中には、過去の罪を背負う男と、未来への不安に怯える女が紛れ込んでいた―船旅を愛した著者の経験が存分に活かされた、最高のクルーズ×ミステリー!
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡宮の一人娘として生まれる。30年日本女子大学国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。10年、第46回菊池寛賞を受賞。16年、文化功労者。19年「西遊記」で毎日芸術賞受賞。28年、文化勲章受章。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い。令和5年6月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yuui
15
うん、つまらんことはなかったんやけどミステリ好きにはちょっと物たらんというか、ほんと8割くらいまで何かありそうで何も起こらんのよ🤭 で、とくにトリックとかもある訳でもなくさらっと解決みたいな! しかも探偵とかじゃなく警察が解決みたいたな🙃 ちょっと調べたんやけどこれ1988年に書かれた本やったんですね! 文体と時代背景に納得2025/05/03
りんだりん
13
豪華客船ミステリと聞いて想像していたのとはほとんど違う内容だった。客船に乗り込んで殺人事件が起きるのはほぼ最終盤。とくにトリックもない。そもそもここまでいわく付きの人たちが都合よく揃うことも、小説とはいえちょっと無理がある感じ。まあでもこの作品が出たのは1980年代後半とのこと。であれば、こういう内容でも仕方ないというところかな。2025/06/27
コブタ
3
百貨店が企画した豪華客船の旅に集う面々、百貨店経営者一族に恨みを持つ人々も乗船、となれば「オリエント急行殺人事件」を思わせる。色々な意図が重なり登場人物達の立ち位置がややこしい。が、乗船まで時間がかかったわりには乗船してからは続きが気になり一気読み。スイートや一般船室の配置や船上生活の描写、そして著者自ら体験したパナマ運河通過の描写がまるで手に取るよう。殺人事件勃発もミステリー要素は少なめで、犯人あの人ねと・・・。 昭和感満載の作品でした。2025/07/01
痴遊亭区路州
0
いまいち2025/05/14