文春文庫<br> やなせたかしの生涯―アンパンマンとぼく

個数:
電子版価格
¥770
  • 電子版あり

文春文庫
やなせたかしの生涯―アンパンマンとぼく

  • ウェブストア専用在庫が2冊ございます。(2025年05月29日 07時27分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167923464
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

NHK朝ドラ「あんぱん」放送目前! 

梯久美子が書き下ろす「アンパンマン」の作者・やなせたかしの本格評伝

栗林忠道、島尾ミホ、原民喜などの評伝を手がけてきたノンフィクション作家・梯久美子が、綿密な取材をもとに知られざるエピソードを掘り起こした「やなせたかし」評伝の決定版。

高知県で生まれた嵩(たかし)は、幼少期に父を亡くし、再婚した母とも別れて伯父の家で育つ。
東京で美術を学び、デザイナーとなるが、徴兵され中国大陸へ。
戦場で飢えを経験したことと、たったひとりの弟が23歳の若さで戦死したことが、のちに「アンパンマン」の誕生につながっていく。

戦後に就職した高知新聞社で「韋駄天おのぶ」とあだ名される元気いっぱいの女性・暢(のぶ)と出会った嵩は、
再度上京し、妻となった暢とともに子どもの頃からの夢だった漫画家を目指す。
たくさんの挫折を経験し、ようやくアンパンマンを生み出すが、
「顔を食べさせるなんて残酷だ」「気持ち悪い」と大人たちからは大ブーイング。
だが子どもたちは、無垢な心でアンパンマンを愛してくれた――。

著者はかつて『詩とメルヘン』編集者として、やなせたかしのもとで働き、晩年まで親交があった。
子ども向けに書いた伝記『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』(フレーベル館)はロングセラーとなり、小学校の教科書に採用されている。

2011年の東日本大震災直後、被災地からラジオ局にリクエストが殺到した「アンパンマンのマーチ」。
避難所で大合唱する子どもの姿に、92歳だったやなせは感動し、94歳で亡くなるまで、復興のために力を尽くした。
愛と勇気に生きた稀有な生涯を、評伝の名手が心を込めて綴る感動作。

(文庫オリジナル)

内容説明

自分の顔を食べさせる前代未聞のヒーロー、アンパンマンには作者の祈りと哲学が込められていた。家族との死別、胸がつぶれるほどのさびしさに耐えた幼少期、戦争の傷、下積みの苦しさと無名であることの悲しみ―。それでも生きることを肯定し、光にむかって歩き続けたやなせたかしの生涯を、評伝の名手が綴る感動作。

目次

序章 ふたつの別れ
1 父と母
2 伯父の家
3 青春の日々
4 軍隊へ
5 戦地
6 敗戦
7 弟の死
8 新しい出発
9 韋駄天おのぶ
10 ふたたび東京へ
11 転機
12 アンパンマン誕生
13 『詩とメルヘン』創刊
14 アニメになったアンパンマン
15 絶望のとなりに

著者等紹介

梯久美子[カケハシクミコ]
1961年熊本市生まれ。北海道大学文学部卒業後、やなせたかしが編集長をつとめた雑誌『詩とメルヘン』の編集者となる。40代でノンフィクション作家としてデビューし、『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』(新潮文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。同書は米、英、仏、伊など世界8か国で翻訳出版されている。読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞ほかを受賞した『狂うひと「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮文庫)など著書多数。ジュニア向けに書いたやなせたかしの伝記『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』(フレーベル館)の内容が、小学校5年生の国語教科書に掲載されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

80
文庫書き下ろしの本なので軽く読んでしまうつもりがページを開いてみると、予想以上に情報量が多く詳しく書いてあり、姿勢を正すような気持ちになった。抑制の効いた引き締まった文章もよろしく実に読み応えがある。もともとやなせたかし氏の人生には興味があって以前にウィキペディアを読んだりもしたが、こうしてまとまった一冊本として生涯を追うと感慨が違う。アンパンマンを生み出す以前でも、様々なクリエイティブな活動をされていたことを知ることができたのが大収穫。ところどころやなせたかし氏が作った詩が引用されているのが味わい深い。2025/03/31

ぐうぐう

38
梯久美子の新刊という理由で本書を手に取る。やなせたかしが遅咲きの作家であることは知っていたものの、『アンパンマン』で大ブレイクするまでにこれほど多種多様な仕事をこなしていたとは知らなかった。また、長年「詩とメルヘン」の編集長を務めていたことは有名だが、詩からやなせの死生観を読み解き、『アンパンマン』を自己犠牲の物語と解釈することで、やなせの人生を照らしていく手法は見事。あとがきを読むと、梯久美子は「詩とメルヘン」の編集部にいたこともあり、(つづく)2025/03/21

小太郎

33
やなせたかしの生涯が深い愛情と抑えた語り口で語られたこの本。もっと劇的に書けるのでは?と思ったんですが、後書きを読むと作者の梯久美子さんはやなせさんと深い繋がりがあったことが分かります。『散るぞ悲しき』とは違った味わいなのも頷けました。やなせさんの近くにいた彼女だからこそ書ける一冊だと思えます。それにしてもやなせさんは強い星の下に生まれてきたんだと感じました。ただ孤独で寂しがり屋そんな人一倍優しい彼が経験した戦争がアンパンマンの誕生のきっかけだったんですね。改めてアンパンマンの歌詞を嚙み締めました。★42025/05/22

あきあかね

21
「絶望のとなりに だれかが そっと腰かけた 絶望は となりのひとに聞いた 「あなたはいったい 誰ですか」 となりのひとは ほほえんだ 「私の名前は 希望です」」 「一寸先は光」をモットーにしていたやなせたかしさんだが、幼い頃の父や母との別れなどから、心の奥にかなしさを抱えていた。連続テレビ小説『あんぱん』でも、線路に身を置いた実際の経験が描かれていた。ドラマでは、線路を枕に眠る姿を見つけ、泣き、怒り、心から心配するのぶの涙や、寛伯父さんの「絶望の隣はにゃあ、希望じゃ。」という台詞が心に残った。⇒2025/05/06

あまね

20
やなせ先生のあたたかさが伝わる本でした。梯久美子さんは、『詩とメルヘン』でやなせ先生とご一緒にお仕事をされていたのですね。やなせ先生への敬愛を最初から最後まで感じました。やなせ先生が寂しさ・辛さ・痛み等々を抱え、それらを消化し『愛』と『勇気』を伝え続けたことがよく分かりました。奥様との絆もとてもステキです。春から始まる朝ドラも楽しみになりました。うちの子供たちも大好きだったアンパンマン。先生の愛は、今なお子供達に送り続けられていますね。2025/03/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22453380
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品