出版社内容情報
じんわり泣ける、優しいアート小説!
アートの旅に特化した旅行会社・梅村トラベル。敏腕社員の桐子と新人の優彩の元に、奇妙な依頼が届く。依頼人の柳橋は、モネの名画《睡蓮》を巡る旅を組んでほしいと言う。しかも旅をするのは柳橋本人ではなく、彼が指名した4人の代理人で……。旅に隠された真の目的とは?
東京藝大出身の著者が贈る、感涙必至のシリーズ。
【目次】
第一章 国立西洋美術館、東京「過去と今をつなぐ睡蓮」
第二章 ポーラ美術館、箱根「夢をあたえる睡蓮」
第三章 大原美術館、倉敷「友情をとりもどす睡蓮」
第四章 アサヒグループ大山崎山荘美術館、京都「愛する人の睡蓮」
内容説明
アートの旅に特化した旅行会社・梅村トラベル。敏腕社員の桐子と新人の優彩の元に、奇妙な依頼が届く。依頼人の柳橋は、モネの名画“睡蓮”を巡る旅を組んでほしいと言う。しかも旅をするのは柳橋本人ではなく、彼が指名した四人の代理人で…。旅に隠された真の目的とは?東京藝大出身の著者が贈る感涙必至のシリーズ。
著者等紹介
一色さゆり[イッシキサユリ]
1988年、京都府生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、香港中文大学大学院修了。2015年に第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年に受賞作『神の値段』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
107
国立西洋美術館、ポーラ美術館、大原美術館、大山崎山荘美術館、モネの「睡蓮」を辿っていっしょに旅をしているようだった。そこにさまざまな人生模様が絡まって。アートをめぐる小説はやっぱりいいなぁ。2025/04/21
Sato19601027
89
アートに向き合いたくなる。梅村トラベルのアート旅第2弾は、思い出の「睡蓮」を探す旅。クロード・モネは、自宅に睡蓮の咲く庭を作った40歳代から約30年間「睡蓮」を描き続けた。10点近くは日本にあるようだ。梅村トラベルに企画を持ち込んだのは、資産家の柳橋友哉。しかし、自分は旅が出来ないので、代理人に思い出を探す旅をして欲しいという。ツアーガイドの桐子と優彩は、東京の国立西洋美術館、箱根のポーラ美術館、倉敷の大原美術館、京都のアサヒグループ大山崎山荘美術館を一緒に巡る。芸術作品に触れ、心の中の霧が晴れていく。2025/01/27
みかん🍊
78
シリーズ2作目と知らずに読んでしまったが問題なかった、アートに特化した旅行会社に勤める桐子と優彩が依頼されたのは昔観たモネの睡蓮を探したい、それを4人の代理人を招待して巡って欲しいという奇妙なものだった、国立西洋美術館、ポーラ美術館、大原美術館、大山崎山荘美術館どれも睡蓮を常設している美術館へ行ってもらうことで交流が途絶えていた人達との復縁を望む様だった、睡蓮のみならず美しいアートと触れる事によって自分の心中や相手への想いに気づく事があるのかもしれない、何処も行ってみたくなった。2025/01/28
チョコ
66
とても良い本でした。モネも大好きだし、どの絵かなと検索しながら読んで。全く知らなかった美術館についても色々出ているので、そこへ行くことを考えるのも楽しかった。ある男性が亡くなる前にやっておきたいこととしてそれぞれが美術館への旅をプレゼントしたいという旅行会社への依頼から話はスタート。それぞれがモネの睡蓮と向き合うことで、自分とも向き合い、成長していく様子がとても素敵だった。温かく優しいお話にモネを見に行きたくなります。2025/05/31
Ikutan
54
冒頭に前巻のあらすじが載っていて続編だったことを知る。前作の『ユリイカの宝箱』は未読でしたが、問題なく楽しめた。アートの旅に特化した旅行会社・梅村トラベルに奇妙な依頼が。依頼人が指名した四人の代理人に、モネの名画『睡蓮』を巡る旅をしてきて、依頼人の頭から離れない『睡蓮』を特定して欲しいと。国立西洋美術館、ポーラ美術館、大原美術館、大山崎山荘美術館。新人社員の優彩と敏腕社員の桐子は早速、四人の代理人とモネの睡蓮を巡る旅に。感涙とはならなかったけれど、作品を検索しながらアートの旅を堪能しました。 2025/06/08