出版社内容情報
剣術修行と助太刀稼業によって商人たちの機微を知った
若武者・嘉一郎。
度重なる女武芸者らとの出会いや、
毛利家の若様・助八郎の新しい姿を見るうち、
これからの生き方を模索する。
そんな時、江戸の分限者の娘たちが拐かされ、
佃沖の異人船に捕らわれているとの知らせが-―
嘉一郎が勇気を持って選んだ道とは?
壮快な冒険のストーリーがついに完結!
内容説明
豊後・佐伯藩から二人を追ってきた奉行・下野江がついに現れた!助太刀稼業を続ける神石嘉一郎は、毛利助八郎の驚くべき変貌や個性豊かな女武芸者らを目の当たりにし、大いに刺激を受ける。そんな時、江戸の娘たちが佃沖の異人船に捕らわれているとの知らせが―新しい冒険ストーリーが堂々完結。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、〈文庫書き下ろし時代小説〉という新たなジャンルを確立する。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
96
佐伯さんの助太刀稼業シリーズの最終巻です。主人公たちを九州から追ってきた元藩の奉行が現われるもその追ってきた真の目的の家宝とされる刀がまがい物と分かって若干尻すぼみ的な終わり方です。主人公も助太刀と剣道場での師範のような仕事をして、そこでの女武芸者などへの指導などを行っていきます。また最後はその剣を海に捨てて違う生き方をしていくような形で終わります。佐伯先生もお年を召されたかなという気がしました。2025/01/06
ひさか
24
2025年1月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目にして最終巻。黒雲涅槃坊、異人の女剣客、江戸暮らし、追手来たる、みわの想い、の5つの章で構成。ラストは驚きでした。佐伯さんに見事にやられました。続編あってもいいなと思います。2025/02/01
やな
18
無理やり終わらせた感じ、佐伯泰英大丈夫か(;´д`)?2025/01/11
ガットウ
15
★★★3.9点。全5巻なのかとおもってたけど、3巻で終了!2025/02/09
LaVieHeart
10
助太刀稼業の嘉一郎さまの逃避行?、最終巻。 うーん。。。何だか脈絡がなく話が進んでいくというか、色々詰め込みすぎというか。。。よく分からないうちに話が進んで、あれよあれよといううちに終わってしまった感じが否めない。これまであれだけ大騒ぎしてた助八郎も一瞬しか出てこないし。嘉一郎さまのカッコ良さが薄っぺらく見えてしまった。体力的な都合?で3冊で完結したかったのでしょうけど、時間かかったとしても、「助」「太」「刀」で終わりにしないで「稼」「業」まで続いたら、もうちよっとまとまったんではないかな?という感じ。2025/01/10
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