内容説明
江戸で凶悪な押し込み強盗を繰り返す四人組の賊。繰綿問屋の井筒屋で主人を殺して金を奪うが、一人は逃げ遅れて深手を負う。凜之助が事件の背後を調べると、些細な出来事で転落した男たちの孤独な姿が浮かび上がってくる。その中には、京橋の摂津屋の主人に見込まれ、一人娘の婿候補だった手代の新三郎がいた。人気シリーズ、完結!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を中心に活躍中。2018年「おれは一万石」「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさか
13
2024年11月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。凶悪な押込みの調査に乗り出す凛之介。地味な捜査だが、犯人たち、背景が少しずつ明らかになって行くところが面白い。凛之介の嫁候補の話もあり楽しめる。ラストの縁談話の結果で、あっ!となりました。凛之介は、残念無念ですが、まぁ仕方ないですね。次回の進展が気になります。2024/12/31
goodchoice
1
はやいものでシリーズ5作目。事件を追う筋立てと凜之助の嫁取りがパラレルには描いてあるところが面白い。事件は解決したが、嫁取りは振り出しに戻り、凜之、の苦労は続く。2024/12/06