文春文庫<br> 中野のお父さんの快刀乱麻

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文春文庫
中野のお父さんの快刀乱麻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167922948
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報


出版社の日常に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第3弾!

高校国語教師で愛書家の「お父さん」と、娘で体育会系文芸編集者・田川美希(文宝出版の「小説文宝」編集部勤務)の“名探偵コンビ”が、またまた大活躍。


■「大岡昇平の真相告白」
ベストセラー小説『武蔵野夫人』という題名に「夫人」と付けたのは誰か。名作誕生の裏側にあった秘話。

■「古今亭志ん生の天衣無縫」
“自由人”は表向きの姿? 「蚊帳売りの詐欺師」のエピソードから志ん生の意外な一面が明らかになっていく。

■「小津安二郎の義理人情」
小津映画の原作者としても知られる作家・里見弴。しかし、原作と映画の内容があまりに違いすぎる……。

■「瀬戸川猛資の空中庭園」
ミステリと映画の評論で鋭い著作を残した瀬戸川。彼が学生時代に書いた映画『動く標的』の評論と映像を比べてみると……。

■「菊池寛の将棋小説」
異色の作品で出会った江戸時代の棋譜の謎。先崎学九段と室谷由紀女流三段が読み解いていくと……。

■「古今亭志ん朝の一期一会」
落語「三軒長屋」のCDを探す未亡人が、本当に聞きたかった音とは? 資料と音源を探っていった先に見えた真実。

父と娘のユーモアたっぷりの会話から、名推理が生まれていきます。

文庫解説 荻野アンナ(作家) 

内容説明

文芸編集者・田川美希が実家を訪ねると、炬燵の周りは相変わらず本の山。美希が仕事で“謎”に出会うと、お父さんは魔法使いのような手際で一冊取り出し、「ここに書いてある」とヒントを示してくれる。大岡昇平の傑作の名付け親、古今亭志ん生の意外な一面、小津と里見〓の不思議な関係―。大好評シリーズ!

著者等紹介

北村薫[キタムラカオル]
1949年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら執筆を開始。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、2006年『ニッポン硬貨の謎』で本格ミステリ大賞(評論・研究部門)、09年『鷺と雪』で直木賞、16年日本ミステリー文学大賞を受賞。アンソロジーやエッセイ、評論などにも腕を振るう“本の達人”としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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52
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/12/post-49d6ce.html お父さんの推理は冴えまくっています。今回も、あまり知らなかった文芸界の裏側を垣間見ることが出来て、楽しかったです。2024/12/10

エドワード

29
令和の元号が発表された時「命令の令か」と首を傾げる人が過半数でした。違います。相手の家族への敬称で、令嬢、令夫人などと使います。それでもハア?な人が過半数でした。そんな古くさい言葉で一章語る中野のお父さん。大岡昇平「武蔵野夫人」の経緯、三島由紀夫「美徳のよろめき」の衝撃。次は映画と小説の切っても切れない仲。黒澤明、溝口健二、小津安二郎。小津の映画の原作者、里見弴との関係は?黒澤明の「もののあわれ」とは?落語と将棋の話は門外漢なので全然わかりません。令和の世も出版業界は飲んで徹夜して、全く昭和のままですね。2025/03/01

Aminadab

25
シリーズ第3集、6編収録。今回〈お父さん〉の俎上に登るのは大岡昇平、古今亭志ん生、小津安二郎、菊池寛、古今亭志ん朝、という錚々たる顔ぶれ。4篇目の瀬戸川猛資(1948~1999年)はワセダミステリクラブ出身のミステリ評論家。同窓の作者(1949年~)の一年年上。こういう昔の人を主題にしながら、ドラえもんのしずかちゃんがお風呂に入るのはなぜか、なんていう話題を混ぜこんで、意外に若者フレンドリー。それと〈お父さん〉の暴く真相が意外と〈文春砲〉的で意地が悪い。志ん生と小津と菊池寛はかなりショックでした。お薦め。2025/01/05

ちゃも

18
話しが深く掘り下がり、コア過ぎて、わからんことが多すぎて、頭に???(・-・?)が…… 文学だけでなく、落語までいくか…と思いつつ、落語ならわかる〜と思ってたら、やはり、そんなことまで∑(|||O⌓O;)コア過ぎてついていけん……… 自分の無知、無学を思い知らされ、ショボンとなりました😅2024/12/11

グレートウォール

12
学生時代に著者の『六の宮の姫君』を読んだ際には全く理解できなかったが、数年経って読み返したら度肝を抜かれた。文学ミステリーというこれまで無かった存在に気づいたからだ。面白すぎる。日常の謎というジャンルを作った北村薫さんがさらに文学ミステリーという触れたことのないジャンルの物語を紡いでおり、呆然とした。 本作では菊池寛や太宰治といった文豪だけでなく、落語会から古今亭志ん生や、アニメーターの望月智充さん、将棋の先崎さんや室屋さん等が縦横無尽に登場する。なんて知的好奇心を揺さぶられるシリーズなのだろうか。2024/11/15

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