内容説明
評判の田楽豆腐屋を営む夫婦の息子、礼次が姿を消した。両親の不仲に耐えきれず家を飛び出した青年を探し出すことになったお竜と勝之助。ある日、三千石の旗本屋敷の中間として働く礼次を見つけるが、この家には江戸を揺るがす陰謀に手を染めているという噂が。悪人を地獄へ案内する武芸の遣い手・お竜が活躍する傑作時代小説。
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹株式会社に入社。同社の90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。86年、南座「新必殺仕事人 女因幡小僧」で脚本家デビュー。その後、劇場勤務、演劇製作の傍ら脚本を執筆する。92年に松竹を退社。フリーとなり「水戸黄門」「必殺仕事人」「雲霧仁左衛門」などのテレビ時代劇の脚本、商業演劇、伝統芸能、音楽劇など多くの舞台の脚本・演出を手がける。2010年『取次屋栄三』で小説家デビュー。人気シリーズを数多く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
125
もう第6巻目になるのか・・お節介焼きが板についてきた感じのお竜。まぁ、そうなるよね(笑)仇討ちの助っ人の連作2話と夫婦喧嘩・親子の揉め事の顛末を綴る連作2話。どちらも面白く読んだ。特に後半は、おぉ~っ!そう来たかの展開が好かった。次も楽しみにしたいシリーズだ。2024/08/19
タイ子
74
シリーズ第6弾。最初から比べるとどんどんお竜のおせっかい度が増してくる感じ。文左衛門初め、特に文左衛門はお金に糸目をつけないし周りにこれだけおせっかい野郎たちがいれば自然にそうなりますか。それも気持が良くてスッキリしますけどね。殺された父親の仇討ちに江戸にやってきた奥州からの若い武士。疲労で倒れていたのを助けたのがお竜もいきつけの蕎麦屋の父娘。さぁ、それがきっかけで剣の指導に仇討用の白装束作り。恋も生まれる仇討物語。他に姿を消した田楽豆腐屋の息子を探すとあらら、予測不能な出来事が。今回も面白い。2024/09/07
やま
48
奥州の小藩の家臣であった沢村清三郎は、この二年養父の弓之助を斬った沼田仁右衛門を探して旅をしている。が、仇である沼田に会えず、路銀も無くなり、路傍で倒れている所を仕立て屋お竜たちに助けられる。お竜たちは、沢村の仇を探して、沢村に仇を討たせる。もう一話は、味が評判の紀伊國橋の袂にある田楽豆腐屋の夫婦の息子、礼次は、火付盗賊改め方の手先として三千石の旗本屋敷に隠れている盗賊を捕まえるべく、旗本屋敷に潜入する。それを心配した夫婦が、お竜たちの助けをかりて息子が追う盗賊を捕まえる。2025/06/13
真理そら
44
今回は必殺色は薄めでおせっかい色が濃い。今回登場した人たちは次回から常連になりそうな結末だが、さて。2024/08/10
み
21
さくさくと♪お竜さん達、カッケー。2作目は、いい夫婦ですね、ケンカするほど…って感じ。2024/10/18
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