内容説明
多闇迫る江戸の町、懐の大金を失くし茫然と佇む同心の目前で異様な遺体が発見される。物の怪のしわざと騒ぐ瓦版や町の声をよそに「殺しに決まっている」と断言する南町奉行・根岸肥前守。同心と根岸の配下の者たちが探索に乗り出すと、またしても夕暮れ時の橋で占い師が殺された。事件の背後に何が?失くした大金の顛末は?
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年に、第1回北東文芸賞を受賞。15年に、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞。人気時代小説シリーズを数多く執筆。現代小説も執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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