出版社内容情報
文春文庫創刊50周年記念 精選女性随筆集シリーズ第11弾!
イタリアを愛し稀有な人生を歩んだ彼女の、魂の旅路を辿る名随筆
あらゆる感情と丁寧に接し、言葉という品格をまとわせる。
そんな須賀敦子の、深く、しなやかな知性がここに象られている。
--ヤマザキ マリ
須賀敦子の文章は、不思議だ。
ものの匂いも色も音も、
まるで目の前で再現されているように、
ありありと感じられる。
――川上弘美・まえがきより
1960年代、イタリアでコルシア書店の仲間たちと運命的な出会いがあった。
最愛のペッピーノと結婚、霧の街ミラノに暮らす。
知り合った人々との邂逅を慈しみ、優しい眼差しと誠実さに溢れる独自の表現で、
多くの人々に愛されるエッセイを紡いだ。
まだ海外渡航が珍しい時代、果敢に道を切り開いた著者の名随筆。
解説・岡本太郎
内容説明
1960年代、イタリアでコルシア書店の仲間たちと運命的な出会いがあった。最愛のペッピーノと結婚、霧の街ミラノに暮らす。知り合った人々との邂逅を慈しみ、優しい眼差しと誠実さに溢れる独自の表現で、多くの人々に愛されるエッセイを紡いだ。まだ海外渡航が珍しい時代、果敢に道を切り開いた著者の名随筆。
目次
第1部 イタリアの友人(遠い霧の匂い;マリア・ボットーニの長い旅;夜の会話;カラが咲く庭;オリエント・エクスプレス;電車道;マリアの結婚;重い山仕事のあとみたいに)
第2部 文学と人生(プロローグ(『ユルスナールの靴』)
死んだ子供の肖像
しげちゃんの昇天
チェレザの家)
第3部 ペッピーノへの手紙ほか(芦屋のころ;となり町の山車のように;大洗濯の日;ヤマモトさんの送別会;なんともちぐはぐな贈り物;書簡「一九六〇年ペッピーノ・リッカ宛」より(翻訳・岡本太郎))
著者等紹介
須賀敦子[スガアツコ]
1929(昭和4)年、兵庫県生まれ。聖心女子大学文学部卒業。53年よりフランス、イタリアに留学し、71年に帰国。91年、『ミラノ 霧の風景』で女流文学賞、講談社エッセイ賞を受賞。98年3月逝去
川上弘美[カワカミヒロミ]
1958(昭和33)年、東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。94年「神様」で第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞。96年「蛇を踏む」で第115回芥川賞を受賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、14年『水声』で読売文学賞、16年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞。19年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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