文春文庫<br> 彼岸花が咲く島

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文春文庫
彼岸花が咲く島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167922467
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第165回 芥川賞受賞作!】


彼岸花を採りに砂浜にやってきた島の少女・游娜(ヨナ)は、
白いワンピース姿で倒れていた少女を見つける。
記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので「宇実(ウミ)」と名付けられた。
この島では、〈ニホン語〉と〈女語(じょご)〉、二つの言語が話され、
白い服装のノロたちが指導者、歴史の担い手、司祭だった。
宇実は游娜 、その幼馴染の拓慈(タツ)という少年に〈ひのもとことば〉を教え、
〈女語〉を教わって仲良くなるが、やがて進路を選ぶ時期がくる。
「成人の儀」にのぞむ3人それぞれの決意とはーー

国籍・言葉・性別などの既存の境界線を問い直す世界を描いた問題作。

文庫解説:倉本さおり

内容説明

彼岸花が咲き乱れる砂浜に流れ着いた少女は、宇実と名付けられる。その島では二つの言語が話され、「ノロ」と呼ばれる女性に統治されていた。宇実は同じ年ごろの游娜、その幼なじみの拓慈と共に過ごすうち、島の深い歴史に導かれていく―。言語・性別などの既存の境界線を問い直す世界を描いた、芥川賞受賞作

著者等紹介

李琴峰[リコトミ]
1989年、台湾生まれ。作家・日中翻訳家。2013年来日。早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。17年『独り舞』(原題「独舞」)で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞し、デビュー。19年『五つ数えれば三日月が』で第161回芥川龍之介賞、第41回野間文芸新人賞の侯補になる。21年『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨新人賞受賞、同年、『彼岸花が咲く島』で第34回三島由紀夫賞候補、第165回芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふう

73
彼岸花の咲く小さな島に流れ着いた少女(宇実)と島の少女(游娜)の出会いから、伝説のような物語が始まります。南のかの島が舞台と思わせるようなおおらかで呪術的な雰囲気をまとい、ひのもとのことば、ニホン語と女語、少し皮肉にも思える3つの言葉の関わりが島の歴史を紐解いていきます。物語は過去のことではなく、どうやら未来のこと。男がなぜ島の歴史を知らされないのか、急ぎすぎる説明に、知らないというだけで男たちが平和的な存在であり得るのか疑問でしたが、宇実と游娜のたどり着いた答えが、困難でも理想であり希望だと思いました。2024/09/10

ALATA

52
海のかなたから流れ着いた少女は記憶を失っていた。そこは女性が統治する謎の島。マチリが終わり殺生の禁が解かれ、晴嵐たちの踊りが続いている。廻りが騒がしければ騒がしいほど、さびしさの波が押し寄せて息苦しくなることがある・・・プロローグから白いワンピース、真っ赤な彼岸花と色鮮やかな世界に誘われる。ニライカナイの楽園、ノロと呼ばれス歴史の語り部。幻想的な語り口で視るもの聴く者の心をとらえて離さない、不思議な感覚でした★4※著者は台湾の方で自由に日本語を操るという。李さんの語る「島」、独自の世界観がにじみ出ている。2024/10/23

piro

35
彼岸花が咲く島に流れ着いた少女の成長を描く物語。社会におけるマイノリティの要素を散りばめながらも、その本質はマジョリティにも通じる、大切なものが込められた作品でした。楽園の様な島。でも終盤に明かされる島の過去が重く突き刺さります。何が正しいのかはわからない。でも考えて、正しいと思うことをすればいい。島がいつまでも平和であるために…。そして考えるために必要なのは言葉だ。現在の世界が混沌として危ういものだけに、真摯で優しい思いが込められたこの作品に清々しい光を感じました。2025/04/30

だい

23
李琴峰さんの第165回芥川賞受賞作品で独特な世界観で物語が進みます。 彼岸花の咲き乱れる島の砂浜に流れ着き記憶を失った少女(宇実)は島の少女と少年と出会います。少女は島の儀式を経て島で使われる二つの言語と島の深い歴史を知り、読者もこの不思議な世界観の意味を悟ります。 そしてエンディングの清々しさに、命の重さと歴史の奥深さに、人間の罪深さについて考えさせられます。2025/02/08

どりーむとら   本を読むことでよりよく生きたい

18
 場面を想像しやすかった。時々英語が出ていたのもほっくりした。彼岸花は沖縄では咲かないと思うのだけれど、それは島の悲しい歴史を考えると舞台の演出としては仕方ないかな、そこは考えないようにしよう。私が心に残った言葉は、二つある。一つは、大ノロの「歴史を知る者は将来を考えなければならない」という言葉である。そしてもう一つは「万が一のことを考えても仕方がない、今生きている人のことを考えて生きていくことが大切である」という言葉である。大ノロの言葉を胸に置きながら、もう一つの言葉を考えていくことが大切だと感じた。2024/08/20

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