出版社内容情報
【第165回 芥川賞受賞作!】
彼岸花を採りに砂浜にやってきた島の少女・游娜(ヨナ)は、
白いワンピース姿で倒れていた少女を見つける。
記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので「宇実(ウミ)」と名付けられた。
この島では、〈ニホン語〉と〈女語(じょご)〉、二つの言語が話され、
白い服装のノロたちが指導者、歴史の担い手、司祭だった。
宇実は游娜 、その幼馴染の拓慈(タツ)という少年に〈ひのもとことば〉を教え、
〈女語〉を教わって仲良くなるが、やがて進路を選ぶ時期がくる。
「成人の儀」にのぞむ3人それぞれの決意とはーー
国籍・言葉・性別などの既存の境界線を問い直す世界を描いた問題作。
文庫解説:倉本さおり
内容説明
彼岸花が咲き乱れる砂浜に流れ着いた少女は、宇実と名付けられる。その島では二つの言語が話され、「ノロ」と呼ばれる女性に統治されていた。宇実は同じ年ごろの游娜、その幼なじみの拓慈と共に過ごすうち、島の深い歴史に導かれていく―。言語・性別などの既存の境界線を問い直す世界を描いた、芥川賞受賞作
著者等紹介
李琴峰[リコトミ]
1989年、台湾生まれ。作家・日中翻訳家。2013年来日。早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。17年『独り舞』(原題「独舞」)で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞し、デビュー。19年『五つ数えれば三日月が』で第161回芥川龍之介賞、第41回野間文芸新人賞の侯補になる。21年『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨新人賞受賞、同年、『彼岸花が咲く島』で第34回三島由紀夫賞候補、第165回芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふう
ALATA
piro
だい
どりーむとら 本を読むことでよりよく生きたい