出版社内容情報
鬼や霊が跋扈する平安時代。呪術の才に長けた学生・安倍晴明(あべのせいめい)は、貴族の源博雅(みなもとのひろまさ)から「ある怪異を鎮めてほしい」と頼まれる。女王を悩ます金の龍や、若者の奇妙な死を調べる中で、晴明は都を脅かす邪悪な呪いに巻き込まれていく。実在した陰陽師、安倍晴明の生誕1100年を迎え、人気シリーズを原作にした呪術エンタメノベライズ。
内容説明
鬼や霊が跋扈する平安時代。呪術の才に長けた学生・安倍晴明は、貴族の源博雅から「ある怪異を鎮めてほしい」と頼まれる。女王を悩ます金の龍や、若者の奇妙な死を調べる中で、晴明は都を脅かす邪悪な呪いに巻き込まれていく。実在した陰陽師、安倍晴明の生誕1100年を迎え、人気シリーズを原作にした呪術エンタメノベライズ。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年生まれ。77年、「カエルの死」で作家デビュー。『上弦の月を喰べる獅子』で、89年に第10回日本SF大賞を受賞。『神々の山嶺』で、98年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。2017年に第65回菊池寛賞を受賞。18年に紫綬褒章を受章
佐藤嗣麻子[サトウシマコ]
1964年生まれ。ロンドン・インターナショナル・フィルム・スクールにて映画制作を学ぶ。93年に『ヴァージニア(Tale of a Vampire)』で監督としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Sato19601027
47
後半の闘いは、CGの圧倒的な迫力で大スクリーンで観るのが正解なのだろうなぁ。若き日の安倍晴明と源博雅の友情が描かれる映画のノベライズ作品。物語は、鬼と物の怪が都の暗がりに潜んでいた時代、陰陽寮の学生でキツネの子と噂されていた頃の安倍晴明と、醍醐天皇の孫で賜姓降下して源を名乗る博雅とが出会う、徽子女王のエピソードを軸にしたミステリ。あの世とこの世、潜在意識と顕在意識の狭間で陰陽師の地位を巡る闘いが繰り広げられる。映画脚本からのノベライズなので、少し軽い印象が残る。夢枕先生の原作を全部、読み直したくなった。2024/04/18
はかり
12
映画化のためか、やたら長い。清明や博正の生い立ちが描かれていて興味深い。しかし、やはりこのシリーズは短編の方が良い。微子は何がしたいのか、意味不明。2024/04/29
ルーシー
6
若き晴明と博雅の出会い編。晴明のトンガリと博雅のチャラさ(高貴な貴公子の装い)は若さゆえか。ストーリーの途中から二人の絆や博雅の無骨さが出ていて良かった。2024/04/25
ohion
4
映画のノベライズ。夢枕爆さんでも監督脚本の佐藤嗣麻子さんの著作でもない。博雅と晴明の出会いを描き、とても若く、色鮮やかな印象。読みやすく、映画そのままなんだろうなと思える流れで、綺麗な映像、CGもみたくなった。2024/04/19
蒼都羽月
2
頭にお花挿してる博雅、たいへん良い。(にこにこ) 笛から雲中供養菩薩出すタイプの博雅、とても好き。2024/04/17