文春文庫<br> 本心

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文春文庫
本心

  • 平野 啓一郎【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167921361
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか? 

「母を作ってほしいんです」――AIで、急逝した最愛の母を蘇らせた朔也。

孤独で純粋な青年は、幸福の最中で〈自由死〉を願った母の「本心」を探ろうと、AIの〈母〉との対話を重ね、やがて思いがけない事実に直面する。

格差が拡大し、メタバースが日常化した2040年代の日本を舞台に、愛と幸福、命の意味を問いかける。

『マチネの終わりに』『ある男』に続く傑作長篇小説。

 
 

内容説明

母を作ってほしいんです―AIで、急逝した最愛の母を蘇らせた朔也。孤独で純粋な青年は、幸福の最中で“自由死”を願った母の「本心」を探ろうと、AIの“母”との対話を重ね、やがて思いがけない事実に直面する。…格差が拡大し、メタバースが日常化した2040年代の日本を舞台に、愛と幸福、命の意味を問いかける傑作長編。

著者等紹介

平野啓一郎[ヒラノケイイチロウ]
1975年、愛知県生まれ。北九州市出身。1999年、京都大学法学部在学中に投稿した『日蝕』により芥川龍之介賞受賞。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2020年からは芥川賞選考委員を務める。主な著書は、小説では『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)などがある。2023年、評論『三島由紀夫論』で小林秀雄賞受賞。2016年刊行の長編小説『マチネの終わりに』(渡辺淳一文学賞受賞)は累計60万部を超えるロングセラーとなった。2019年に映画化。2018年に発表した『ある男』(読売文学賞受賞)は累計40万部。2022年に公開された映画は日本アカデミー賞で最多の8部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小説を最初に書いた人にありがとう

60
読破するのに時間を要した。決して面白くないのではなく難解で哲学的だった事で長い時間向き合って読むことが難しかった。 舞台は近未来の世界、急逝した母親をAIで蘇らせることを決めた息子の朔也が主人公。この世界は自分で死ぬことを決められる自由死が認められていて母は生前に自由死を希望していた。その本心を探るためAIの母親を作り会話を繰り返す。仮想空間でのアバターを通してコミュニケーションを行う世界で人の本心を探ることの難しさを書いた小説。複雑な未来が来ることを予言している気がする。2024/03/31

みこ

43
舞台は近未来。自由死(今で言う安楽死)を望んでいた母が事故で急死した。自由死に反対していた息子の朔也は母のバーチャルフィギュアを作成し、母の本心を知ろうとする。現代でも起きている安楽死問題や起きつつあるAI問題など多くの内容を盛り込んでいて、まともに感想文を書こうとすると相当の長編になる。その中でも時の流れにおいてその時の自分はその一瞬にしか存在しえないという話に考えさせられる。なんとなく良い雰囲気を予感させる朔也とティリに待ち受けている未来はは読者の数だけ存在するだろう。2024/01/11

まさ

24
今作も読み応えがあった。誰もが多面的であるから近しくとも知らない面を持つ。作品中のリアル・アバターやVFのような存在はすぐに現実となる。その人が時間とともに変化することも否定できない。それらを含めてその人だ。そんな一人一人(自分自身含めて)を受け容れる難しさを感じつつ、かといって表面的な関係だけではいけないという思い、探っていかなければならない使命のようなものが誰もに備わっていると思う。もちろん、触れてはいけない部分もあるけど。主人公と周りの人それぞれの関係を見ていく中で考えさせられることばかりでした。2023/12/17

ホシ

22
<死の自己選択権>が保証され、メタバースが日常化した2040年の日本。高校中退の後、バイトを転々とたした29歳の朔也はリアル・アバターの仕事をしていた。ある日、母が朔也に「伊豆の河津七滝に行って自分に見せてほしい」という仕事を依頼する。現地で朔也に「〈自由死〉するつもりだ」と告げる母。朔也は母を叱責するが、その後、母は事故死してしまう。母の本心を確かめたい朔也は母のヴァーチャル・フィギュア(VF)を制作する▽平野啓一郎、3作品目。命や幸福の意味を問う、意識の基底部を揺さぶられるような作品でした。良かった!2024/01/07

sheemer

19
先日来読み進めている平野啓一郎は、骨太だ。がっしりとしている。全体的に村上春樹と比較しているが、村上がよりファンタジックでダイナミック、軽みとエスプリが感じられ、より内面的だが、平野はより現実的で重みがあり、泥臭いまではいかないがちょっと田舎臭く、より外部的だ。京都で生まれ神戸で育ち早稲田に行った村上と、蒲生市で生まれ北九州で育ち京大に進んだ平野の違いだろうか。平野は意外なほどにアンドラマチックでそのみっしりとした現実を読者につきつける。 どちらも明らかに社会に憤っている。得るものは両方から、ある。2024/01/25

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