内容説明
51歳の若さで急逝した、昭和を代表する脚本家であり、小説家の向田邦子。頑迷で威張り散らす苦労人の父の姿を温かくユーモラスに見つめる「父の詫び状」をはじめ、歯切れの良い文章で、日常の断片を切り取る。懐かしく胸に迫る、今もなお人気の高い随筆を小池真理子が読み込み、年代順に編んだ珠玉の一冊。
目次
第1部 一九七四~七七年(テレビドラマの茶の間;寺内貫太郎の母;名附け親;字のない葉書;魚の目は泪;ごはん;子供たちの夜;勝負服;女を斬るな狐を斬れ 男のやさしさ考;ゆでたまご;父の詫び状)
第2部 一九七八~七九年(隣りの神様;草津の犬;マハシャイ・マミオ殿;中野のライオン;新宿のライオン;胸毛;青い目脂;キャベツ猫;箸置;ポロリ;パセリ)
第3部 一九八〇~八一年(襞;お弁当;職員室 「食わらんか」;夜中の薔薇;反芻旅行;傷だらけの茄子;きず;泣き虫;ミンク;ヒコーキ;桃太郎の責任;お手本)
著者等紹介
向田邦子[ムコウダクニコ]
1929(昭和4)年、東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家になりラジオ・テレビで活躍。80年に初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、81年8月航空機事故で急逝
小池真理子[コイケマリコ]
1952(昭和27)年、東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年、「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。96年『恋』で第114回直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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