内容説明
父の跡を継ぎ、南町奉行所定町廻り同心となった朝比奈凜之助。剣の腕は立つが、心優しき若き同心には、胸に秘めた想いがあった。正義感溢れる兄は、ある不正を調べていたが、二年前、材木の下敷きとなって亡くなった。果たして、あれは事故だったのか?執念の探索の末、凜之助は謀殺の証拠を掴みかけるのだが…。シリーズ第三弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を中心に活躍中。2018年「おれは一万石」「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
46
兄の死の謎も解けひとまず決着がついた。凛之助の嫁とり問題はまだ嫁姑問題と絡まってすっきりしない。凛之助自身が女性恐怖症っぽい面があるので運命的な出会いを待つしかないのかも。千野作品は捕物帖らしいけれん味少な目というか熱量低めというか独特の雰囲気がある。個人的にはもう少しのめり込んで読みたい気分かも。2023/11/14
ひさか
25
2023年11月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。兄の仇に迫る緊迫感のある話の展開に驚き。前作ののんびりモードか一転して、凛之介、父の松之助、そして義理の兄の先輩同心が一致団結した捜査に進む。いやー、スッキリしました。で、次はまたのんびりモードに戻るのだろうか?いやそれはないと思いたい。2023/12/31
ごへいもち
11
懸案解決だけれど、次もあるみたい。嫁が決まるのかな2024/07/31
goodchoice
2
兄の非業の死を追い続ける父子の執念は実るのか。興味深い一作。2024/01/20
好奇心
2
朝比奈凛之助・父・兄そして義兄の定町廻り同心一族と与力・旗本・材木商との不正と兄殺害の真相と犯人検挙を巡る 臨場感あふれる駆け引きは、引きこまれるように楽しく読ませて貰った、いつの世にも役人と商人の癒着により私腹を肥や役人、そしてその犠牲なる善人が存在し、それを解明検挙を望む正義の人がいる、勧善懲悪である、商人から嫁いだ母と姑との確執も、武家と商人の身分制度の厳しい時代も加わって大変だった思われるが、微笑ましい確執にも思えた2024/01/16
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