文春文庫<br> 精選女性随筆集 森茉莉 吉屋信子

個数:

文春文庫
精選女性随筆集 森茉莉 吉屋信子

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月31日 22時58分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167921200
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

父・鴎外に愛されて育った森茉莉は、豊かな想像力と鋭い批評性を兼ね備えたエッセイを数多く生み出した。一方、清純な作風で人気を博した少女小説の大家・吉屋信子は、抜群の観察眼で当時の文壇の様子を鮮明に浮かび上がらせる。対照的な二人の随筆の中から、小池真理子が「精選」した珠玉の一冊。
(解説・島内裕子 武藤康史)

内容説明

父・鴎外に愛されて育った森茉莉は、豊かな想像力と鋭い批評性を兼ね備えたエッセイを数多く生み出した。一方、清純な作風で人気を博した少女小説の大家・吉屋信子は、抜群の観察眼で当時の文壇の様子を鮮明に浮かび上がらせる。対照的な二人の随筆の中から、小池真理子が「精選」した珠玉の一冊。

目次

森茉莉(幼い日々;好きなもの;三つの嗜好品;エロティシズムと魔と薔薇;最後の晩餐 ほか)
吉屋信子(逞しき童女(岡本かの子と私)
純徳院芙蓉清美大姉(林芙美子と私)
與謝野晶子
底のぬけた柄杓(尾崎放哉)
本郷森川町
宇野千代言行録
馬と私
廿一年前)

著者等紹介

森茉莉[モリマリ]
1903(明治36)年、東京生まれ。森鴎外の長女。19年に結婚、22年に渡欧し、ロンドンで鴎外の死を知る。57年に『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。87年、逝去

吉屋信子[ヨシヤノブコ]
1896(明治29)年、新潟生まれ。女学校在学中から少女雑誌に短歌などを投稿。卒業後に上京し、1916年に「少女画報」に「花物語」を発表し、注目を集める。73年、逝去

小池真理子[コイケマリコ]
1952(昭和27)年、東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年、「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。96年『恋』で第114回直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真琴

10
対照的な二人による随筆集。森茉莉の作品からは、天真爛漫さ、美に対する感性が伺える。幼年時代を過ごした千駄木の家での日々を描いた「幼い日々」は絶品。(鴎外の溺愛っぷりが半端ない)吉屋信子の岡本かの子、林芙美子等との交友関係を描いた作品からは、優しくユニークで鋭い観察眼を持った人だと感じた。吉屋信子は少女小説のイメージがあるが、家庭小説や歴史小説、幻想寓話作品も書いていると知りそちらも気になり読んでみたい。 (読書メーター記録1000冊目!)2024/03/13

ぴちか

8
森茉莉と吉屋信子の随筆を並べると、2人が対照的でありながら鋭い洞察力と確固たる自己を持っているという共通点のある女性である事が感じられました。森茉莉の「幼い日々」は、鴎外との思い出や母・しげとの関係が書かれているのだが、何となく戻れない日常への郷愁が感じられる名品です。吉屋信子は他人を観察するのが上手く、「逞しき童女」「純徳院芙蓉清美大姉」「与謝野晶子」「宇野千代言行録」のどれも、相手の言動を素直に描写しつつもどんな人物だったのかが読者によく伝わる名文です。秋の夜長に読むのにぴったりの随筆集でした。2023/11/04

どら猫さとっち

5
森鷗外の娘で、独特の美の世界観と文章力で読者を魅了する森茉莉。少女小説から幻想小説まで、あらゆるジャンルで活躍した吉屋信子。二人の女性作家の随筆を、小池真理子がセレクト。自らのことを題材にして書く森茉莉と、他の文学者を評論する吉屋信子の対比が面白い。吉屋信子が林芙美子や宇野千代などの交流が、こと細やかに描かれているのに誠実さを感じる。2024/06/08

のせなーだ

4
森茉莉氏の「幼い日々」には痺れるばかり。文章表現の流れるような映像、画家のような色彩表情描写、ああ森鴎外を父親として育ち愛される世界。当時国内で数パーセントの特別リッチな環境。「贅沢な精神」当時のホテルボーイ、番頭への批判は今の勘違いと目利きがない高級ブランド系の販売員たちにも当たっている。吉屋信子氏は初めて読む。氏の目で見た、「女流」作家という時代の彼女たちの当時の様子が面白い。放哉の登場があったのはうれしい。放哉の言葉は年齢とともに近づいてくるな。夜空の月を一人で見るとき思い出す放哉。良本。 2023/11/27

ささ

1
◾️多分、森茉莉さんは初読。幼い日々、恋愛には、森鴎外への愛が詰まっている。一種のラブレター。幼い日々は、文章が美しく、きらきらと輝いていた子供時代のわくわく感が伝わってくる。吉屋信子さんの『底の抜けた柄杓』は思っていたより短い話だった。尾崎放哉は亡くなった地でとても嫌われていた、という話を何かでちらっと読んだ気がするけれど、吉屋さんの描く尾崎放哉からは酒に溺れて全てを失う物悲しさが感じられる。岡本かの子、与謝野晶子と出会った話はとても貴重。特に岡本かの子との出会いのバチッと互いの波長が合う様子が美しい。2025/03/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21512452
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品